フォニックスで日本語訛りの発音を矯正できると聞きました。フォニックスがどのような英語学習方法なのか知りたいです。
このようなお悩みを解決します。
✅本記事の内容
- フォニックスの基本情報
- 大人の英語学習にフォニックスが役立つ理由
- フォニックスのルールと基礎
- フォニックスが学べる教材
- フォニックスを日本で教えない理由
フォニックスは、アメリカやイギリスで生まれた英語の学習方法で、英語圏の子供たちはフォニックスを小さい頃に勉強します。
日本の義務教育では扱わない英語学習方法ですが、フォニックスは大人や社会人に是非知ってほしい学習方法です。
そこで今回は、フォニックスの基本情報とやり方、おすすめする理由について解説していきます。英語の発音で悩んでいる方は参考にしてみてください。
フォニックスとは?基本情報
フォニックスとは、英語の文字と発音の規則のことで、正しい英語の読み方を学習する方法の一つです。
英語の場合、「A(エイ)」の発音は「ア」、「B(ビー)」の発音は「ブ」と、文字と発音が異なり、このアルファベットの音を知るのがフォニックスです。
A~Zまでのアルファベットをフォニックスのルールがわかれば6~7割の単語が読めると言われ、きれいな英語の発音を身につけることができます。
大人の英語学習にフォニックスが必要な理由
フォニックスは海外では子供に英語の読み方を教える方法として用いられていますが、日本では大人にこそ学んでほしい英語学習です。その理由は以下の通りです。
- カタカナ英語を脱却できる
- 日本語訛りの英語を解消できる
- ネイティブらしい発音が身に付く
- 英単語も正しく発音できるようになる
- リスニング力向上に繋がる
フォニックスを学ぶ最大のメリットは、カタカナ英語を脱却し、日本語訛りの英語の発音を解消できることです。
発音が矯正されることにより、ネイティブにも英語が正しく伝わり、正しい発音が理解できれば、リスニング力向上にも繋がります。
フォニックスのルールと基礎
では、フォニックスとは具体的にどのようなルールがあるのでしょうか?まず一番初めに覚えてほしいのは、アルファベットの”音”です。
以下の表でアルファベットの名前のほか、アルファベットの音を一覧にしています。
✅フォニックスの読み方一覧
名前 | 音 | 単語例 | 名前 | 音 | 単語例 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
a | エイ | ア | apple | n | エヌ | ン | net |
b | ビー | ブ | bed | o | オー | ア | on |
c | シー | ク | cat | p | ピー | プ | pig |
d | ディー | ドゥ | dog | q | キュー | クゥ | quiz |
e | イー | エ | egg | r | アール | ゥル | red |
f | エフ | フッ | fish | s | エス | ス | sun |
g | ジー | グ | gun | t | ティー | トゥ | top |
h | エイチ | ハ | hat | u | ユー | ア | up |
i | アイ | イ | ink | v | ブイ | ヴ | van |
j | ジェイ | ヂ | jet | w | ダブリュー | ワ | wind |
k | ケィ | ク | king | x | エックス | クス | fox |
l | エル | ル | lion | y | ワイ | ィヤ | yes |
m | エム | ム | moon | z | ズィー | ズ | zebra |
アルファベットの音が理解できれば、「bat」という単語はそれぞれ「ブ(b) ・ア(æ)・トゥ(t) 」の音素で構成されているとわかります。
そのほか、「dog」は、d(ドゥ)・o(オ)・g(グ) で dog (ドゥォグ)。「cat」は、c(ク)・a(ア)・t(トゥ) で cat (クァトゥ)となります。
短母音の正しい発音
短母音 a, e, i, o, u(日本語のアイウエオ)の発音はそれぞれ bat の /æ/, bet の /ɛ/, sit の /ɪ/, not の /ɒ/, cup の /ʌ/ となります。
これらのシンプルな単語でさえ、ローマ字読みやカタカナ英語が定着している日本人には難しい発音だと思います。
また、a=/æ/は /a/ と /e/ の中間の音であり、日本語では存在していません。どちらかというと/ʌ/ (cup の /ʌ/)の音が日本語の「ア」の音に近い音と言えます。
さらに not の /ɒ/の発音はというと「唇はややすぼめた形で、口の中を大きく開け、喉の奥から”ア”と発音」します。日本語の「オ」に近い口で「ア」という感じです。
英語において上記の例外は多数存在しますが、これらを基準としてフォニックスを理解して行きましょう。
発音の規則
フォニックスにはアルファベットの音のほかに、「組み合わせによって発音が変わる」規則があります。それらの一例がこちら▼
- c の発音が s になるとき
- g の発音が j になるとき
- ○○から始まる単語の ○○は発音しない法則
- サイレント 「e」
- 発音から判断する c か k
上記はほんの一例で、フォニックスには数多くの規則があります。基本的にはここまで理解する必要はありません。
大人のフォニックス学習としては、シンプルにアルファベットの音を身につけましょう。
フォニックスが学べる教材
フォニックスはYoutubeやアプリなどの教材で手軽に学べるのでご紹介します。
フォニックス学習|Youtube
フォニックスは以下のYoutubeでわかりやすく解説されています。
フォニックス学習アプリ
フォニックスはスマホアプリでも学習できます。定番アプリは以下の2つです。
Phonics Genius
「Phonics Genius」は、フォニックスルールを発音を聞きながらフラッシュ形式でスピーディーに学べる英語学習アプリです。
フォニックスごとにグループ化された225のカテゴリに6000ワード収録。すっきりしたでデザインで大人向けのアプリです。
価格:120円
利用可能端末:iOS 8.0以降。iPhone、iPad、およびiPod touchに対応。
▶公式サイト
AGO Phonics Sound Pad
『AGO Phonics Sound Pad』は、AGOカードゲームという学習ツールのアプリ版です。
遊びながら英語での質問・返答を繰り返して、自然とフレーズを覚えていくもので、数々の英語教育現場で用いられています。4つのレベルに分かれており、ステップアップ式でフォニックスルールを学ぶことが出来ます。
価格:無料
利用可能端末:Android4.0以上、iOS 6.0以降。iPhone、iPad、およびiPod touchに対応。
▶公式サイト
フォニックスは意味がない・日本で教えない理由
ネットではしばしば「フォニックスは意味がない」という内容の記事を見かけます。その理由について考察していきます。
フォニックスは、もともと英語圏で生まれた英語の学習方法で、英語圏の子供たちや第二外国語として勉強している外国人に英語の読み方を教える方法として用いられています。
大前提として、英語に慣れ親しんだ子供たちが対象の学習方法なので、日本の子供たちには不向きです。
むしろ英語の習得が遅れてしまう可能性があるのでお子さんにフォニックスを学ばせようと考えている親御さんは再考をおすすめします。
ですが、日本人でも中学高校の英語学習を終えた大人・社会人はフォニックスを実践すべきです。カタカナ英語を脱却と日本語訛りの発音矯正は英会話に習得にとても重要な要素です。
【大人の英語フォニックス】まとめ
今回は、フォニックスの英語学習方法について解説してきました。
自分が海外にいたときのこと。あるお店で「コップ (cup)はありますか?」と尋ねたところ全く通じませんでした。さきほど紹介した / ʌ / の発音だと知らず、そのときは「こんな言葉も通じないのか。。。」と自分の英会話能力に絶望しました。
日本人はカタカナ英語に慣れているので、シンプルな言葉でも発音の間違いで英語が通じないことはたくさんあります。その矯正にフォニックスは最適で、すぐに実践できるので是非試してみてください。
今回は以上です。英語学習の参考になれば幸いです。
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