ディスコースマーカーとは何ですか?英文読解に役立つ速読テクニックがあれば知りたいです!
このようなお悩みを解決します。
✅本記事の内容
- ディスコースマーカーの基本情報
- 英文読解に役立つ速読テクニック
- ディスコースマーカーに関する参考書
皆さんはディスコースマーカーとは何かご存知ですか?
ディスコースマーカーとは、「シグナルワード」や「談話標識」、「論理マーカー」と呼ばれるように、後に続く文章の方向性を示すキーワードのことです。
論理的に文章を構成するのに、重要な言葉で英文の中にはこれらが巧みに散りばめられています。
今回は、そんなディスコースマーカーの基本情報についてお答えしつつ、英文読解に役立つ速読テクニックを解説していきます。
この記事を読むと、おすすめの参考書も理解できるので是非最後までご覧ください。
ディスコースマーカーとは?
ディスコースマーカーとは、文と文の論理的関係を示すことば(接続詞・副詞(句)・前置詞句など)のことで、簡単にいえば、「この言葉がくれば、このような展開になるよ」という目印です。
このディスコースマーカーを理解できれば、文章の先の展開を予測でき、読まなくても内容が理解できるようになります。
速読には欠かせない技術です。
また、文章の流れがつかみやすくなるので、英文読解で一番大事な「筆者の主張」をつかみやすくなります。
代表的なディスコースマーカー
代表的なディスコースマーカーには以下のようなキーワードがあります。
英文読解によく出てくるので必ず覚えておきましょう。
逆接 | but, however, although |
---|---|
対比 | on the other hand, while, meanwhile, one / another, instead, by contrast |
具体例 | for example, for instance, firstly / secondly / finally |
追加 | in addition, also, moreover, besides, not only A but B |
言い換え | in short, in other words, :(コロン);(セミコロン) |
結論 | as a result, after all, therefore, thus, so that, in conclusion |
ディスコースマーカーの役割
ディスコースマーカーのそれぞれの役割は以下の通りです。
“逆接” のディスコースマーカー
逆接のディスコースマーカー「but, however, although」のあとには、筆者の主張が書いてあるケースが多いので、英文読解では必ずチェックすべき重要な単語です。
逆説は対比で用いられることもあります。
“対比“ のディスコースマーカー
対比のディスコースマーカー「on the other hand, while, meanwhile, one~ / another~」は、逆説と似ていますが、「一方で」とか「対照的に」という軟らかい表現です。
パラグラフの文頭や中間に用いられることが多いです。
“具体例“ のディスコースマーカー
具体例のディスコースマーカー「for example, for instance, firstly / secondly / finally」の前には、「主張と理由」が記述されていることが多いので、重要な文章であると推測できます。
主張と理由が読み解ければ、この具体例はそこまで重要な文章ではないと判断できます。
“追加“ のディスコースマーカー
追加のディスコースマーカー「in addition, also, moreover, besides, not only A but B」は前文の内容を補足したいときに用いられます。
“言い換え” のディスコースマーカー
言い換えのディスコースマーカー「in short, in other words, :(コロン);(セミコロン)」のあとには、前文の要約や具体例が記述されていることが多いです。
筆者の主張が書かれていることもあるので必ずチェックしておきましょう。
英文読解では、この言葉の前後が空欄の穴埋め問題になることが多いです。
“結論“ のディスコースマーカー
結論のディスコースマーカー「as a result, after all, therefore, thus, so that, in conclusion」の後には、文章のまとめや筆者の主張が記述されているのでとても重要です。
「筆者の主張」が一番わかりやすく書かれています。
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ディスコースマーカーで英文読解
では、実際にディスコースマーカーを意識して英文読解をしてみましょう。
では、まず以下の英文をご覧ください。
He has a strong interest in / how knowledge is absorbed and developed, / or in other words, / the potential of children.
この英文は「in other words(言い換え)」で繋がれており、言い換え後の文が筆者の主張になります。
訳してみると前文では、「知識がどのように吸収され発展していくのか、高い関心を持っている」と述べ、言い換え後では、「子どもたちの可能性」を主張しています。
つまり筆者は「子どもたちの可能性に対して高い関心を持っている」と主張していると理解できます。
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ディスコースマーカーを使った速読テクニック
続いて、英文読解に役立つ速読テクニックを解説していきます。
ディスコースマーカーを使った速読テクニックは以下の通りです。
印をつけることで英文読解を視覚的に補助してくれます。
では、以下の例文にディスコースマーカーの印を加えてみます▼
ここで登場するディスコースマーカーは、「but」と「 :(セミコロン)」です。
ディスコースマーカーとその直後の文だけをざっくりと訳してみると以下のようになります▼
「私は告白する!~~~しかし!I`m not sure~~~:(すなわち)私は経験した~~~しかし!別の方法を見つけ出した!」
これだけで大まかの文章構造が理解できました。
そして、この文章の主張は”but”以下の「別の方法を見つけ出した!」という部分で、後の文章には「別の方法」についての記述があると推測できます。
「しかし」以下が主張で、「すなわち」以下が言い換え・具体例です。
「筆者の主張」が理解できれば、わからない単語や文章も推測しやすくなります。
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ディスコースマーカーに関する参考書
ディスコースマーカーは、「パラグラフリーディング」の中の速読法として解説されています。
おすすめの参考書は以下の2冊です。
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スタサプでディスコースマーカーの学習
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具体的にいうと以下「論理展開」の章の肘井学先生の講座です。
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【ディスコースマーカーでの英文読解と速読法】まとめ
今回は、ディスコースマーカーでの英文読解と速読法について解説してきました。
ディスコースマーカーはニュース記事などの論理的に記述された文章によく使われ、上手に読み解けば速読へと繋がります。
英文読解に必須なテクニックなので、しっかり理解しておきましょう。
今回は以上です。英文読解の参考になれば幸いです。
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