『罪と罰』の英語タイトルは、Crime and Punishment です。ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキー(Fyodor Dostoevsky)の代表作で、1866年に発表された長編小説です。
英語タイトルを分解すると、crime=犯罪・罪、punishment=罰・処罰となります。
日本語のタイトルとほぼそのまま対応しているため、覚えやすい作品名です。
この記事では、『罪と罰』の英語タイトル、登場人物の英語表記、そして作品に関連する英語表現を紹介します。
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『罪と罰』の英語タイトルは?
『罪と罰』の英語タイトルは「Crime and Punishment」です。
『Crime』で「(法律上の)犯罪、罪」という意味。
『Punishment』は「処罰、虐待、酷使」という意味です。
『罪』を意味する「crime」の類義語に「sin」という単語があります。
crime は法律に反する「犯罪」という意味が中心なのに対して、
sin は宗教的・道徳的な「罪」というニュアンスが強い単語です。
『罪と罰』の英語タイトルでは Crime が使われています。
また、punishment は「罰」という意味の名詞で、
動詞の punish=罰する、から作られています。
『罪と罰』を英語で説明すると?
簡単に説明するなら、
Crime and Punishment is a novel by Fyodor Dostoevsky. It tells the story of Rodion Raskolnikov, a poor former student who commits a murder and struggles with guilt and remorse.
となります。
意味は、「『罪と罰』はフョードル・ドストエフスキーによる小説です。貧しい元学生ロディオン・ラスコーリニコフが殺人を犯し、罪悪感と深い後悔に苦しむ物語です。」です。
作品のテーマまで含めるなら、
The novel explores morality, guilt, punishment, suffering, redemption, and the nature of good and evil.
と表現できます。
意味は、「この小説は、道徳、罪悪感、罰、苦しみ、救済、そして善と悪の本質について掘り下げています。」です。
ここで、
morality=道徳
guilt=罪悪感
punishment=罰
suffering=苦しみ
redemption=救済・贖罪
the nature of good and evil=善と悪の本質
という重要な表現をまとめて覚えられます。
『罪と罰』の登場人物の英語表記
『罪と罰』では、ロシア人の名前が英語表記になると、日本語で知られている名前と少し違って見えることがあります。主要人物は以下のように表記されます。
| 日本語 | 英語表記 | 役割・関係 |
|---|---|---|
| ロディオン・ラスコーリニコフ | Rodion Raskolnikov | 主人公 |
| ソーニャ | Sonia Marmeladov | ラスコーリニコフと関わる女性 |
| セミョーン・マルメラードフ | Semyon Marmeladov | ソーニャの父 |
| カテリーナ・イワーノヴナ | Katerina Ivanovna | マルメラードフの妻 |
| アヴドーチャ・ロマーノヴナ | Avdotya Romanovna | ラスコーリニコフの妹 |
| ドゥーニャ | Dunya | アヴドーチャの愛称 |
| プルヘーリヤ・アレクサンドロヴナ | Pulcheria Alexandrovna | ラスコーリニコフの母 |
| ポルフィーリー・ペトローヴィチ | Porfiry Petrovich | 捜査官 |
| ドミートリー・プロコーフィチ | Dmitry Prokofich Razumikhin | ラスコーリニコフの友人 |
| アルカージー・イワノヴィチ・スヴィドリガイロフ | Arkady Ivanovich Svidrigailov | 物語の主要人物 |
| ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン | Pyotr Petrovich Luzhin | ドゥーニャの婚約者 |
英訳によってロシア語の名前の綴りには多少の違いがあります。
たとえば、Sonia / Sonya、Dunya / Avdotya、Porfiry / Porfiry など、翻訳版によって表記が異なる場合があります。
そのため、英語版の本を読む場合は、名前の綴りが日本語で一般的な表記と完全には一致しないことがあります。
『罪と罰』に関連する英語表現一覧
『罪と罰』を英語で理解するなら、単語をバラバラに覚えるより、作品のテーマごとにまとめると分かりやすくなります。
罪・犯罪に関する英語
| 日本語 | 英語 |
| 罪 | crime / sin |
| 犯罪 | crime |
| 犯罪者 | criminal |
| 罪を犯す | commit a crime |
| 犯罪を犯す | commit a crime |
| 殺人 | murder |
| 殺人犯 | murderer |
| 殺す | kill |
| 被害者 | victim |
| 犯行 | crime / offense |
| 動機 | motive |
| 証拠 | evidence |
| 容疑者 | suspect |
| 捜査 | investigation |
| 捜査官 | investigator |
特に覚えておきたいのが commit a crime です。「犯罪を犯す」は単純に do a crime とはせず、通常 commit a crime と表現します。
commit には「犯す」という意味があり、commit a crime=犯罪を犯す、commit murder=殺人を犯す、のように使います。
罰・裁判に関する英語
| 日本語 | 英語 |
| 罰 | punishment |
| 罰する | punish |
| 処罰 | punishment / penalty |
| 刑罰 | criminal punishment |
| 裁判 | trial |
| 判決 | verdict / sentence |
| 有罪 | guilty |
| 無罪 | innocent / not guilty |
| 有罪判決 | guilty verdict |
| 刑務所 | prison |
| 投獄 | imprisonment |
| 刑務所に入れる | imprison |
「有罪」と「無罪」は、guilty=有罪・罪がある
innocent=無実の・潔白なという基本的な対比で覚えると分かりやすいでしょう。
心理・精神に関する英語
『罪と罰』では、犯罪そのものだけではなく、罪を犯した後の主人公の心理状態が重要です。
| 日本語 | 英語 |
| 良心 | conscience |
| 罪悪感 | guilt |
| 後悔 | regret / remorse |
| 苦悩 | anguish |
| 苦痛 | suffering / pain |
| 恐怖 | fear |
| 不安 | anxiety |
| 絶望 | despair |
| 孤独 | loneliness |
| 精神 | mind / spirit |
| 心理 | psychology |
| 良心の呵責 | remorse / pangs of conscience |
特に conscience と guilt は重要です。conscience=善悪を判断する良心、guilt=罪悪感なので、a guilty conscience=「やましい良心」「罪の意識」という表現になります。
また、remorse は単なる「後悔」よりも強く、「自分のしたことに対する深い後悔・自責」というニュアンスがあります。
道徳・宗教に関する英語
| 日本語 | 英語 |
| 道徳 | morality |
| 道徳的な | moral |
| 非道徳的な | immoral |
| 善 | good |
| 悪 | evil |
| 善と悪 | good and evil |
| 罪 | sin |
| 救済 | salvation |
| 救う | save |
| 信仰 | faith |
| 信じる | believe |
| キリスト教 | Christianity |
| 神 | God |
| 聖書 | Bible |
『罪と罰』では、crime と sin の違いも重要です。crime は「法律上の犯罪」、sin は「宗教・道徳上の罪」という違いがあります。
つまり、法律に反する行為という意味なら crime、神や道徳に背く罪という意味なら sin が適しています。
貧困・生活に関する英語
作品の舞台であるサンクトペテルブルクでは、貧困や厳しい生活も重要な背景となっています。
| 日本語 | 英語 |
| 貧困 | poverty |
| 貧しい | poor |
| 貧困層 | the poor |
| 貧しい生活 | poverty-stricken life |
| 生活苦 | financial hardship |
| 困難 | hardship |
| 飢え | hunger |
| 空腹 | starvation / hunger |
| お金 | money |
| 借金 | debt |
| 家賃 | rent |
| 生計 | livelihood |
poverty=貧困、hardship=苦難・困難は、作品の社会的背景を説明するときに使いやすい単語です。
人間・社会に関する英語
| 日本語 | 英語 |
| 人間 | human being |
| 人間性 | humanity |
| 社会 | society |
| 社会問題 | social issue |
| 階級 | class |
| 貧富の差 | wealth gap |
| 不平等 | inequality |
| 孤立 | isolation |
| 自由 | freedom |
| 平等 | equality |
| 権力 | power |
| 理論 | theory |
| 思想 | idea / ideology |
ラスコーリニコフの思想を説明するときには、theory、morality、free will、good and evil などの言葉が役立ちます。
罪を犯した後の心理を表す英語
『罪と罰』では「犯罪を犯した」という事実だけではなく、その後に主人公がどのような精神状態になるのかが大きなテーマになります。
たとえば、
feel guilty=罪悪感を覚える
suffer from guilt=罪悪感に苦しむ
feel remorse=深く後悔する
have a guilty conscience=良心の呵責を感じる
struggle with one’s conscience=良心の呵責に苦しむなどの表現があります。
このあたりは『罪と罰』の内容を英語で説明するときにかなり使いやすい表現です。
『罪と罰』に関連する英語表現一覧
| 日本語 | 英語 |
| 罪と罰 | Crime and Punishment |
| 罪・犯罪 | crime |
| 罪(宗教・道徳) | sin |
| 犯罪者 | criminal |
| 罪を犯す | commit a crime |
| 殺人 | murder |
| 殺人犯 | murderer |
| 被害者 | victim |
| 動機 | motive |
| 証拠 | evidence |
| 容疑者 | suspect |
| 捜査 | investigation |
| 捜査官 | investigator |
| 罰 | punishment |
| 罰する | punish |
| 裁判 | trial |
| 判決 | verdict / sentence |
| 有罪 | guilty |
| 無罪 | innocent / not guilty |
| 刑務所 | prison |
| 投獄 | imprisonment |
| 良心 | conscience |
| 罪悪感 | guilt |
| 後悔 | regret |
| 深い後悔・自責 | remorse |
| 苦悩 | anguish |
| 苦しみ | suffering |
| 不安 | anxiety |
| 絶望 | despair |
| 孤独 | loneliness |
| 道徳 | morality |
| 道徳的な | moral |
| 非道徳的な | immoral |
| 善 | good |
| 悪 | evil |
| 善と悪 | good and evil |
| 救済・贖罪 | redemption |
| 救済 | salvation |
| 信仰 | faith |
| 神 | God |
| 貧困 | poverty |
| 貧しい | poor |
| 生活苦 | financial hardship |
| 苦難 | hardship |
| 借金 | debt |
| 生計 | livelihood |
| 人間性 | humanity |
| 社会 | society |
| 不平等 | inequality |
| 孤立 | isolation |
| 自由 | freedom |
| 思想 | ideology / idea |
| 理論 | theory |
| 罪悪感を覚える | feel guilty |
| 罪悪感に苦しむ | suffer from guilt |
| 深く後悔する | feel remorse |
| 良心の呵責を感じる | have a guilty conscience |
| 良心と葛藤する | struggle with one’s conscience |
『罪と罰』の英語|まとめ
『罪と罰』の英語タイトルは、Crime and Punishment です。crime=犯罪・罪、punishment=罰・処罰という非常に分かりやすい組み合わせです。
作品を英語で理解するうえでは、タイトルだけでなく、crime・sin・guilt・remorse・punishment・redemption の違いを押さえておくと、『罪と罰』のテーマが見えてきます。
特に、crime は法律上の「犯罪」、sin は宗教・道徳上の「罪」、guilt は「罪悪感」、remorse は「深い後悔・自責」という違いがあります。
そして作品のテーマを英語で表現するなら、morality=道徳、good and evil=善と悪、free will=自由意志、suffering=苦しみ、redemption=救済・贖罪などが重要です。
英語表記をさらに詳しく知りたい方は、英語版もぜひチェックしてみてください。




