『人間失格』の英語タイトルは、No Longer Human です。
太宰治(Osamu Dazai)の代表作で、1948年に発表された長編小説です。
英語タイトルの No Longer Human は、直訳すると「もはや人間ではない」「もう人間ではない」という意味になります。
日本語の「人間失格」をそのまま直訳したタイトルではありませんが、主人公・大庭葉蔵が「人間として生きることができない」と感じていく作品の内容をよく表しています。
この記事では、『人間失格』の英語タイトル、登場人物の英語表記、作品に関連する重要な英語表現を紹介します。
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『人間失格』の英語タイトルは?
『人間失格』の英語タイトルは「No Longer Human」です。
no longer=もはや~ない、もう~ない
human=人間、人間の
なので、No Longer Human=「もはや人間ではない」という意味になります。
『失格』を意味する英語には「disqualification、elimination」もありますが、
作品の世界観を考慮して『no longer』という英語が使われています。
また、『人間失格』の冒頭文「恥の多い生涯を送って来ました」は以下のように翻訳されています。
Mine has been a life of much shame.
「恥の多い生涯を送って来ました」
「人間失格」を英語でどう説明する?
『人間失格』を簡単な英語で説明すると、
No Longer Human is a novel by Osamu Dazai. It tells the story of Yozo Oba, a man who struggles to fit into society and feels deeply alienated from other people.
となります。
意味は、「『人間失格』は太宰治による小説です。社会に適応することに苦しみ、他人から深く疎外されていると感じる大庭葉蔵という男性の物語です。」です。
もう少し作品のテーマを含めるなら、
The novel explores loneliness, alienation, fear of society, self-loathing, and the struggle to find a place in the world.
となります。
意味は、「この小説は、孤独、疎外感、社会への恐怖、自己嫌悪、そして世界の中で自分の居場所を見つけようとする苦悩を描いています。」です。
ここでは、
loneliness=孤独
alienation=疎外感
fear of society=社会への恐怖
self-loathing=自己嫌悪
find a place in the world=世界の中で居場所を見つける
という、『人間失格』を理解するうえで重要な英語表現が使われています。
『人間失格』の登場人物の英語表記
『人間失格』の主要人物は以下のように表記されます。
| 日本語 | 英語表記 | 役割・関係 |
|---|---|---|
| 大庭葉蔵 | Yozo Oba | 主人公 |
| 堀木正雄 | Masao Horiki | 葉蔵の友人 |
| 竹一 | Takeichi | 葉蔵の学生時代の知人 |
| ツネ子 | Tsuneko | 葉蔵と関わる女性 |
| シヅ子 | Shizuko | 葉蔵と関わる女性 |
| ヨシ子 | Yoshiko | 葉蔵の妻 |
| ヒラメ | Hirame | 葉蔵を世話する人物 |
| マダム | Madame | 葉蔵と関わる人物 |
英訳版によって、人名のローマ字表記や細かな表記には違いがあります。特に日本語の人物名は、翻訳者によって Yozo / Yōzo のように表記が異なる場合があります。
『人間失格』に関連する英語表現一覧
『人間失格』は、単純に「人間」「失格」という言葉を覚えるより、孤独・疎外感・仮面・恐怖・絶望・自己嫌悪などのテーマごとに英語を覚えると作品とのつながりが分かりやすくなります。
人間・人間社会に関する英語
| 日本語 | 英語 |
| 人間 | human / human being |
| 人類 | humanity |
| 人間性 | humanity |
| 人間社会 | human society |
| 人間関係 | human relationships |
| 社会 | society |
| 社会生活 | social life |
| 社会に適応する | adapt to society |
| 社会に溶け込む | fit into society |
| 社会から外れる | fall outside society |
| 社会的な | social |
特に作品との関連で重要なのが、fit into society=社会に溶け込む、です。
葉蔵は「普通の人間」として社会に適応することができず、人間関係の中で苦しんでいきます。
「失格」「拒絶」に関する英語
「失格」は文脈によって英語が変わります。スポーツなどで「失格になる」なら be disqualified が一般的ですが、『人間失格』のような文学的・比喩的な意味では failure や rejection などを使って説明することがあります。
| 日本語 | 英語 |
| 失格 | disqualification |
| 失敗 | failure |
| 落伍者 | failure / outcast |
| はみ出し者 | outcast |
| 社会不適合者 | social misfit |
| 拒絶 | rejection |
| 拒絶する | reject |
| 受け入れる | accept |
| 受け入れられる | be accepted |
outcast は「社会から追い出された人」「仲間外れにされた人」という意味で、『人間失格』のテーマを説明する際に使いやすい単語です。
また、social misfit は「社会にうまく適応できない人」という意味です。
孤独・孤立に関する英語
『人間失格』を語るうえで非常に重要なのが、孤独や社会からの孤立です。
| 日本語 | 英語 |
| 孤独 | loneliness |
| 孤立 | isolation |
| 孤立した | isolated |
| 一人でいる | be alone |
| 孤独を感じる | feel lonely |
| 社会から孤立する | be isolated from society |
| 疎外 | alienation |
| 疎外感 | a sense of alienation |
| 居場所 | place to belong |
| 居場所がない | have nowhere to belong |
特に alienation は重要です。
alienation は「疎外」「疎外感」という意味で、自分が社会や他人から切り離されているように感じる状態を表します。
a sense of alienation=疎外感
という形で覚えると使いやすいでしょう。
恐怖・不安に関する英語
葉蔵は「人間」を恐れ、人との関係に強い不安を抱えています。
| 日本語 | 英語 |
| 恐怖 | fear |
| 恐れる | fear |
| 不安 | anxiety |
| 心配 | worry |
| 緊張 | tension / nervousness |
| 恐ろしい | frightening / terrifying |
| おびえる | be frightened |
| 人間への恐怖 | fear of humanity |
| 社会への恐怖 | fear of society |
fear of ~ で「~への恐怖」という形になります。
たとえば、
fear of people=人間への恐怖
fear of society=社会への恐怖
と表現できます。
仮面・道化に関する英語
『人間失格』では、葉蔵が人間社会を生きるために「道化」を演じることが重要な意味を持ちます。
| 日本語 | 英語 |
| 道化 | clown |
| 道化師 | clown |
| 道化を演じる | play the clown |
| 仮面 | mask |
| 仮面をかぶる | wear a mask |
| 本当の自分 | true self |
| 本心 | true feelings |
| 偽る | pretend |
| ふりをする | pretend |
| 演じる | play / act |
| 外面 | outward appearance |
| 内面 | inner self |
play the clown は「道化を演じる」という意味です。
また、wear a mask は文字通り「仮面をかぶる」だけでなく、「本当の感情を隠して振る舞う」という比喩的な意味でも使えます。
『人間失格』を理解するうえでは、
wear a mask to hide one’s true self=本当の自分を隠すために仮面をかぶる
という表現も分かりやすいでしょう。
自己嫌悪・絶望に関する英語
| 日本語 | 英語 |
| 自己嫌悪 | self-loathing |
| 自分を嫌う | hate oneself |
| 自信のなさ | insecurity |
| 劣等感 | inferiority complex |
| 絶望 | despair |
| 絶望する | despair |
| 希望 | hope |
| 希望を失う | lose hope |
| 苦悩 | anguish |
| 苦しみ | suffering |
| 自責 | self-reproach |
| 後悔 | regret / remorse |
特に self-loathing は、「自己嫌悪」を表す非常に重要な単語です。
self=自己
loathing=強い嫌悪
なので、
self-loathing=自分自身に対する強い嫌悪、自己嫌悪
となります。
人間関係・コミュニケーションに関する英語
| 日本語 | 英語 |
| 人間関係 | human relationships |
| 友人 | friend |
| 知人 | acquaintance |
| 信頼 | trust |
| 信じる | trust / believe |
| 裏切る | betray |
| 裏切り | betrayal |
| 嘘 | lie |
| 嘘をつく | lie |
| 本音 | true feelings |
| 本当の自分 | true self |
| 他人 | other people / others |
| 他人の目 | other people’s opinions |
| 人の目を気にする | care about what others think |
care about what others think=他人がどう思うかを気にする
という表現は、葉蔵のように他人の評価を強く意識する人物を説明するときにも使いやすい表現です。
酒・依存に関する英語
作品では葉蔵の生活の中で酒なども重要な意味を持ちます。
| 日本語 | 英語 |
| 酒 | alcohol |
| 酒を飲む | drink alcohol |
| 酔う | get drunk |
| 酔っ払い | drunk |
| 飲酒 | drinking |
| 依存 | dependence / addiction |
| 依存する | depend on / become addicted to |
| 中毒 | addiction |
| 習慣 | habit |
| 悪習慣 | bad habit |
addiction は「依存・中毒」、be addicted to ~ は「~に依存している・~の中毒になっている」という意味です。
生きること・死に関する英語
『人間失格』では、「人間として生きること」そのものが大きなテーマとなっています。
| 日本語 | 英語 |
| 生きる | live |
| 生きること | living / life |
| 人生 | life |
| 生き方 | way of life |
| 生き残る | survive |
| 死 | death |
| 死ぬ | die |
| 自殺 | suicide |
| 生きる意味 | meaning of life |
| 人生の意味 | meaning of life |
| 存在 | existence |
| 存在する | exist |
meaning of life=生きる意味・人生の意味、existence=存在、は作品のテーマを説明する際に特に使いやすい表現です。
『人間失格』の英語|まとめ
『人間失格』の英語タイトルは、No Longer Human です。
作品を英語で理解するうえでは、loneliness=孤独、alienation=疎外、self-loathing=自己嫌悪、despair=絶望、anxiety=不安、isolation=孤立、mask=仮面、true self=本当の自分などが重要なキーワードです。
特に『人間失格』らしい表現として覚えておきたいのが、
fit into society
=社会に溶け込む
a sense of alienation
=疎外感
self-loathing
=自己嫌悪
wear a mask
=仮面をかぶる・本当の自分を隠す
play the clown
=道化を演じる
care about what others think
=他人がどう思うかを気にする
meaning of life
=生きる意味・人生の意味
です。
英語表記をさらに詳しく知りたい方は、英語版もぜひチェックしてみてください。




