『ノートルダムの鐘』は、フランス・パリのノートルダム大聖堂を舞台にしたディズニーの長編アニメーション映画です。英語のタイトルは The Hunchback of Notre Dame。
作品には、Notre Dame、cathedral、bell tower、bell、archdeacon、sanctuary、justice、freedom、sin、judgment、deformity など、物語の世界観やテーマに関係する英語が数多く登場します。
ここでは、『ノートルダムの鐘』の英語タイトル、英語版の視聴方法、主要キャラクターの英語名、場所・世界・用語、関連する英語表現、劇中の曲について紹介します。
『ノートルダムの鐘』の英語タイトルは?

『ノートルダムの鐘』の英語タイトルは The Hunchback of Notre Dame です。
フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーによる原作小説の英題がそのまま採用されています。
- hunchback = 背中が丸まった人、曲がった人(hunch=背中を丸める)
- Notre Dame = ノートルダム(フランス語で「我らの貴婦人=聖母マリア」を意味する大聖堂)
直訳すると「ノートルダムの背中の曲がった男」となり、
大聖堂の鐘楼で暮らす主人公カジモドその人を指しています。
「Notre Dame(ノートルダム)」とはイエス・キリストの母である聖母マリアのこと。カトリック教会やカトリック系の学校、また地名や人名などにこの名が使われます。
英語タイトルと日本語タイトルの違い
日米でタイトルの視点が大きく異なっています。
- 英語タイトル(The Hunchback of Notre Dame):カジモドという「人物」とその容姿に直接焦点を当てたタイトルです。
- 日本語タイトル(ノートルダムの鐘):物語の象徴である大聖堂の「鐘」に焦点を当てたタイトルに変更されています。
英語の「hunchback」に対応する日本語(せむし)は、身体的特徴を指す言葉であり、現代の日本の放送倫理(差別用語・配慮を要する表現)や人権上の観点からメディアで使用が控えられている言葉です。
そのため、日本語版では作品の象徴的モチーフである「鐘」を用いた『ノートルダムの鐘』という邦題が付けられました。
「せむし」とは、背骨がかがまって弓なりに曲がる病気、または背が後方に盛りあがっている状態のことで、かつては「背中に虫がいる人がなる病気」と言われていました。
『ノートルダムの鐘』の英語版はどこで見られる?

『ノートルダムの鐘』を英語音声・英語字幕で楽しむなら、動画配信サービスのDisney+(ディズニープラス)がおすすめです。
- 設定はワンタップ:再生中いつでも、スムーズに音声と字幕を「英語」に切り替え可能。
- 生きた英語に触れられる:名曲の数々やキャラクターの感情豊かなセリフを、オリジナルキャストの美しい発音でそのまま堪能できます。
また、「お気に入りの作品として手元に残したい」「通信制限を気にせずリピートしたい」という方には、DVDやBlu-rayの購入もぴったりです。現在販売中の公式パッケージ版にも、しっかり英語音声・英語字幕が収録されています。
『ノートルダムの鐘』の主要キャラクター英語名
『ノートルダムの鐘』の主要キャラクターは、英語では次のように表記されます。
| 日本語名 | 英語表記 |
|---|---|
| カジモド | Quasimodo |
| エスメラルダ | Esmeralda |
| クロード・フロロー | Claude Frollo |
| フィーバス隊長 | Captain Phoebus |
| クロパン | Clopin |
| ユーゴー | Hugo |
| ヴィクトル | Victor |
| ラヴァーン | Laverne |
主人公が Quasimodo(カジモド)。名前は一般的な英単語ではありませんが、英語圏でも映画や原作を通して広く知られている名前です。
踊り子の Esmeralda(エスメラルダ)。名前の由来はスペイン語などで「emerald(エメラルド)」を意味する言葉と関係しています。
兵士の Captain Phoebus(フィーバス隊長)。captain=隊長・船長です。phoebus は一般的な日常英語ではありませんが、ギリシャ神話などと関係する名前として使われています。
『ノートルダムの鐘』の場所・世界・用語の英語
作品の舞台は15世紀のパリ。ノートルダム大聖堂を中心に、鐘楼、広場、聖域などが登場します。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| パリ | Paris |
| ノートルダム | Notre Dame |
| 大聖堂 | cathedral |
| ノートルダム大聖堂 | Notre Dame Cathedral |
| 鐘 | bell |
| 鐘楼 | bell tower |
| 広場 | square |
| 聖域 | sanctuary |
| 聖職者 | clergyman |
| 大司教座聖堂参事会員 | archdeacon |
| 兵士 | soldier |
| 隊長 | captain |
| 王国 | kingdom |
| ジプシー | gypsy |
| 旅人・放浪者 | traveler |
| 祭り | festival |
| 群衆 | crowd |
| 地下牢 | dungeon |
| 運命 | fate |
cathedral|大聖堂
作品の舞台を理解するうえで重要なのが cathedral。
cathedral=大聖堂・司教座聖堂 です。
一般的な「教会」を意味する church よりも、宗教施設として特別な意味を持つ言葉です。
そのため、Notre Dame Cathedral で「ノートルダム大聖堂」となります。
bell tower|鐘楼
カジモドが暮らしている場所に関連するのが bell tower。
bell=鐘
tower=塔
なので、bell tower=鐘楼 です。
英語の tower は「塔」を表す基本的な単語ですが、bell tower と組み合わせることで「鐘を設置した塔」という具体的な意味になります。
sanctuary|聖域・避難場所
作品の宗教的な世界観を理解するうえで重要なのが sanctuary。
sanctuary=聖域・安全な避難場所 という意味があります。
宗教的には「神聖な場所」を指しますが、一般的な英語では「危険から逃れる安全な場所」という意味でも使われます。
この2つの意味を持つため、『ノートルダムの鐘』の世界観と非常に相性のいい単語です。
archdeacon|大助祭
フロローの肩書きに関連するのが archdeacon。
archdeacon=大助祭 という宗教上の役職を表す英語です。
日常会話ではほとんど使わない単語ですが、教会を舞台にした作品や歴史・宗教に関する英文では登場することがあります。
dungeon|地下牢
城や大聖堂などの歴史的な建物に関連するのが dungeon。
dungeon=地下牢です。
ファンタジー作品では「ダンジョン」として日本語にも定着していますが、英語本来の意味では、特に古い城などにある牢獄を指します。
『ノートルダムの鐘』に関連する英語表現

『ノートルダムの鐘』では、鐘や大聖堂だけでなく、自由、差別、罪、裁き、恐怖、救いなどのテーマに関連する英語表現が重要です。
| 英語表現 | 意味 |
|---|---|
| ring the bell | 鐘を鳴らす |
| seek sanctuary | 聖域・避難場所を求める |
| set someone free | 人を自由にする |
| fight for freedom | 自由のために戦う |
| stand up for | ~を守る・~のために立ち上がる |
| look down on | ~を見下す |
| judge someone | 人を裁く・人を判断する |
| treat someone fairly | 人を公平に扱う |
| be afraid of | ~を恐れる |
| hide from | ~から隠れる |
| run away from | ~から逃げる |
| protect someone | 人を守る |
| take refuge | 避難する・身を寄せる |
| face one’s fear | 恐怖に立ち向かう |
| pay the price | 代償を払う |
| be condemned | 非難される・宣告される |
ring the bell|鐘を鳴らす
作品のタイトルと直接関係するのが ring the bell。
ring=鳴らす・鳴る
bell=鐘
なので、ring the bell=鐘を鳴らすとなります。
ここでの ring は「指輪」ではありません。動詞の ring には「ベルなどを鳴らす」という意味があります。
judge someone|人を判断する・裁く
judge=判断する・裁くという意味。
judge someone by appearancesなら「人を外見で判断する」。
appearance=外見なので、作品のテーマを考えるうえでも関連性の高い表現です。
take refuge|避難する・身を寄せる
refuge=避難場所・保護という意味。
take refuge=避難する・身を寄せるとなります。
sanctuary と近い意味を持ちますが、refuge は「危険から逃れるための場所・保護」という意味に重点があります。
face one’s fear|恐怖に立ち向かう
face=向き合う・直面するという意味があるため、
face one’s fear=恐怖に立ち向かうとなります。
単純に「顔」という意味で知られている face ですが、動詞として「問題や恐怖に向き合う」という使い方も非常に重要です。
pay the price|代償を払う
pay the price=代償を払うという表現。
pay=支払う
price=価格
という基本的な単語からできていますが、実際には金銭だけではなく、「何かをした結果として犠牲や代償を負う」という意味でも使われます。
『ノートルダムの鐘』の英語の名言・セリフ

カジモド(Quasimodo)
| 英語セリフ | 日本語訳 |
|---|---|
| “I am not a monster.” | 僕は怪物じゃない |
| This is where I live. | ここは僕が住んでるところだよ |
| Follow me. I’ll introduce you. | 僕についてきて、君に紹介するから |
No, you listen! All my life, you have told me that the world is a dark,
cruel place. The only thing dark and cruel about it is people like you.
あんたから『世界は暗くて冷たい』とずっと教えられてきた。
そんなのは嘘だ。暗くて冷たいのはあんたじゃないか!
カジモドが最後にフロローへ言う “No, you listen!” は非常に強い表現。普段は命令される側だったカジモドが、初めて自分の意思をはっきりと主張する場面です。
エスメラルダ(Esmeralda)
| 英語セリフ | 日本語訳 |
|---|---|
| “You speak of justice, yet you are cruel to those most in need of your help.” | 「あなたは正義を語る。でも最も助けを必要としている人たちに残酷だわ」 |
| Here you are. I was afraid I’d lost you. | 「ここにいた。もう見失ったかと思ったわ」 |
| Did you make all these things yourself? | 「これ全部あなたが自分で作ったの?」 |
| I never knew there were so many. | 「こんなにあるなんて思わなかったわ」 |
| “Justice!” | 「正義よ!」 |
| “Maybe Frollo’s wrong about the both of us.” | 「フロローは私たち二人について間違っているのかもしれない」 |
| “I ask for nothing.” | 「私は何も求めない」 |
| “I can get by.” | 「私は何とかやっていける」 |
エスメラルダのセリフで覚えておきたいのが get by。
get by は「何とかやっていく」「どうにか生活する」という意味です。
I can get by. なら、「私は何とかやっていける」「それほど多くを必要としていない」というニュアンスになります。
また those most in need of your help の in need of ~ は「~を必要としている」。in need は単なる need よりも、「助けを必要としている」という文脈でよく使われます。
This is beautiful. If I could do this,
you wouldn’t find me dancing in the streets for coins.
綺麗だわ。もし私がこんなの作れたら、道で小銭のためにダンスなんてしてないわ。
フロロー(Judge Claude Frollo)
| 英語セリフ | 日本語訳 |
|---|---|
| “Mark my words, Gypsy. You will pay for this insolence.” | 「私の言葉を覚えておけ、ジプシー。この無礼の代償を払わせる」 |
| “I’ll find her if I have to burn down all of Paris!” | 「パリ中を焼き払ってでも彼女を見つける!」 |
| “Burn it!” | 「焼け!」 |
| “You are forgiven.” | 「お前を許そう」 |
| “This is your sanctuary.” | 「ここがお前の聖域だ」 |
フロローは非常に硬く、威圧的な英語を使うキャラクターです。pay for ~ は「~の代償を払う」。お金を払う場合だけではなく、悪い行動の「報いを受ける」という意味でも使われます。
insolence は「無礼、横柄な態度」。日常会話ではかなり硬い単語ですが、権力者であるフロローの話し方にはよく合っています。
フィーバス(Captain Phoebus)
| 英語セリフ | 日本語訳 |
|---|---|
| “You fight almost as well as a man.” | 「君は男とほとんど同じくらい強いな」 |
| “Funny, I was going to say the same thing about you.” | 「奇遇だな、僕も君について同じことを言おうとしていた」 |
| “Great. I could use a drink.” | 「いいね。酒でも飲みたいところだ」 |
| “Tell Esmeralda she’s very lucky.” | 「エスメラルダに、彼女はとても幸運だと伝えてくれ」 |
| “To have a friend like you.” | 「君のような友達がいることをね」 |
could use ~ は覚えておきたい表現です。
I could use a drink. は「飲み物が必要だ」という直訳より、「一杯やりたいところだ」「飲み物でも欲しいな」という自然なニュアンス。
また I was going to say ~ は「~と言おうとしていた」。会話で相手と同じことを考えていたときにも使いやすい表現です。
Don’t thank me. Thank Quasimodo. Without his help, I would never have found my way here.
礼ならばカジモドに 彼が居なければここは見つからなかった。
ラヴァーン(Laverne)
Life’s not a spectator sport. If watching is all you’re gonna do,
then you’re gonna watch your life go by without you.
人生ってのはスポーツ観戦とは違うんだよ。見るだけしかしないんだったらね、
自分の人生が自分抜きで進んでるのをただ見てるのとおんなじだよ。
このセリフは『ノートルダムの鐘』を代表する英語表現の一つです。
spectator sport は「観戦するスポーツ」。そこから Life’s not a spectator sport. で、「人生は傍観しているだけではいけない」という比喩になっています。
go by は「通り過ぎる、時間が過ぎる」。
watch your life go by なら「自分の人生が過ぎていくのをただ眺める」という意味です。
『ノートルダムの鐘』を代表する英語セリフ
| キャラクター | 英語セリフ | 日本語訳 |
|---|---|---|
| エスメラルダ | “You speak of justice, yet you are cruel to those most in need of your help.” | 「正義を語るのに、助けを必要とする人に残酷だわ」 |
| フロロー | “You will pay for this insolence.” | 「この無礼の代償を払わせる」 |
| ラヴァーン | “Life’s not a spectator sport.” | 「人生は観戦するスポーツじゃない」 |
| フィーバス | “I could use a drink.” | 「一杯やりたいところだ」 |
『ノートルダムの鐘』は、ディズニー作品の中でもかなり硬めの英語が登場する作品です。
特に Life’s not a spectator sport. は、直訳だけではなく「人生を傍観しているだけではいけない」という比喩まで理解すると、非常に印象に残るセリフです。
Who is the monster and who is the man?
怪物は誰で、人間は誰なんだ?
『ノートルダムの鐘』の劇中の曲・音楽

『ノートルダムの鐘』は、ディズニー作品の中でも音楽が物語と強く結びついている作品です。
代表的な楽曲の一つが The Bells of Notre Dame。
タイトルそのものが映画の日本語タイトルと直接つながっています。
また、カジモドの代表的な曲が Out There。
out there=外の世界に・あちらの世界にというニュアンスの表現です。
大聖堂の鐘楼の中で暮らしているカジモドが、外の世界に出ることを夢見る気持ちが込められています。
out there は単純な「外」という意味だけではなく、「自分が今いる場所とは違う、広い外の世界」というニュアンスで使われることがあります。
エスメラルダの楽曲では God Help the Outcasts も重要です。
God=神
help=助ける
outcast=社会から疎外された人
という構成です。特に重要なのが outcast。
outcast=仲間外れにされた人・社会から疎外された人という意味があります。
『ノートルダムの鐘』の物語に登場する「社会から受け入れられない人々」というテーマとも深く結びつく言葉です。
『ノートルダムの鐘』の英語まとめ
『ノートルダムの鐘』の英語タイトルは The Hunchback of Notre Dame。hunchback は「背中が曲がった人」を意味し、日本語タイトルとは異なり、英語ではカジモドという人物に焦点を当てたタイトルになっています。
作品の世界では cathedral、bell tower、bell、sanctuary、archdeacon、dungeon など、大聖堂や中世の世界観に関連する英語が登場します。
『ノートルダムの鐘』は、タイトルの hunchback から、大聖堂や鐘に関する英語、さらに freedom や outcast のような作品のテーマを表す言葉まで見ると、英語表現の面でも非常に特徴のあるディズニー作品です。
『ノートルダムの鐘』はDisney+で配信されているため、英語音声や字幕に対応している場合は、作品を実際に英語版で確認することもできます。




