英語を勉強していたら「仮面」に関する単語がいくつか出てきて使い方に混乱しています。正しい用法を知りたいです。
✅本記事の内容
- 「仮面」は英語で何という?
- ペルソナ・マスカレードとの違い
今回は、英語で「仮面」をあらわす単語とその意味を例文とともに解説していきます。
「仮面」は英語で何という?
「仮面」は英語で ”mask”です。ここでの「仮面」というのは以下のような意味です。
1 人間・動物などの顔をかたどって素顔にかぶるもの。マスク。
Weblio辞書
2 本心や素性を隠すもの。「とりすました人の仮面をはぐ」
英語での ”mask”は写真のように「顔全体を覆っている」イメージです。
上記写真のようなマスクは、「ベネチアンマスク」と呼ばれるものです。
mask(マスク)の発音と使い方
「mask」の発音記号は「mˈæsk|mάːsk」。
日本語なら「ンまぁスク」と読むと正しい発音になると思います。
英語で”mask(仮面)” は以下のような使い方をします。
- wear a mask:「仮面をかぶる」
- pull [throw] off the [one’s] mask:「仮面を脱ぐ」
マスク”mask” を英語で言うと?
日本語で「マスク”mask”」というと、「鼻・口を覆う不織布やガーゼ製などの衛生用具」をイメージします。
これらは英語圏では「face mask」もしくは、「surgical mask(サージカルマスク)」といいます。
また、不織布タイプのマスクは英語で、「non-woven mask」「unwoven mask」といいます。「woven」は、weave の過去分詞で「〈…を〉織る,編む」という意味の単語です。
ペルソナは英語で「仮面」?
「ペルソナ」という言葉を聞いたことはありますか?「ペルソナ」と聞くと「仮面」を思い浮かべる方も多いと思います。
「persona(ペルソナ)」とは、「(劇などの)登場人物、外的人格《仮面をかぶった人格》」と意味する言葉です。
ペルソナの由来
ペルソナという言葉は、もともと「古典劇において役者が用いた仮面」のことです。
のちに、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した概念で「人間の外的側面」をペルソナと呼ぶようになりました。
「外的側面」とは、人は周囲に適応するため「仮面(ペルソナ)」を着けて生活しているという考え方です。
中身にはまた異なったもの「内的側面」があると考えられています。
マーケティングにおいてのペルソナ
現代において「ペルソナ(仮面)」は、マーケティング用語で頻繁に使われています。
ジョン・S.プルーイットは著書の中でペルソナを下記のように定義しています。
「ペルソナ」は、実在する人々についての明確で具体的なデータをもとに作り上げられた架空の人物であり、ユーザーが本当に使いたいと感じる製品の実現をサポートするためのツールであり、手法である。
引用元:ジョン・S.プルーイット ペルソナ戦略
つまり、ペルソナを設定し、その人のニーズを満たす形で商品を設計するというのが「マーケティング戦略」なのです。
マスカレードは英語で「仮面」
「仮面」に関する英語で、「masquerade(マスカレード)」という言葉も耳にします。
「masquerade(マスカレード)」とは、「見せかけ、虚構、仮面舞踏会」を意味する言葉です。
現代では楽曲や漫画の題名などに使われています。
【英語で「仮面」をあらわす単語と意味】まとめ
今回は、英語で「仮面」をあらわす単語とその意味について解説してきました。
日本人にとって「マスク」は一般的な言葉で、そのほとんどがいわゆる「surgical mask(サージカルマスク)」の意味で使われます。
でも、本来の意味は「マスク=仮面」であるということも覚えておきたいですね。
英語学習の参考になれば幸いです。
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