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火垂るの墓の英語は?原題・キャラ名・セリフ

ジブリ

「火垂るの墓」は1988年に公開された高畑勲監督の作品です。
英語タイトルは Grave of the Fireflies

原作は野坂昭如の短編小説で、14歳の清太と4歳の節子という兄妹を中心に、戦時下の日本を描いています。

本作では、ホタルが一時的な美しさと短い命、そして清太と節子の運命を象徴する存在として描かれています。そのため、英語タイトルを単なる単語の置き換えとしてではなく、作品の内容と結びつけて理解すると印象に残ります。

この記事では、「火垂るの墓」の英語タイトルの意味から、清太・節子など主要キャラクターの英語名、戦争や避難生活に関する英語、関連表現までまとめて紹介します。

「火垂るの墓」の英語タイトルは?

『火垂るの墓』の英語タイトルは 『Grave of the Fireflies』です。

  • Grave = 墓、墓穴
  • of = 〜の
  • the Fireflies = 蛍(複数形)

直訳すると「蛍の墓」となります。「蛍(firefly)」の単数形は firefly で、
文字通り fire(火・炎)+ fly(飛ぶ虫)が合わさった非常にわかりやすい構成の英単語です。

  • アメリカ英語での別名:主にアメリカの中西部や南部では lightning bug(稲妻の虫)と呼ばれることもあります。
  • glow-wormとの違いglow-worm は主に羽のない雌のホタルや幼虫(光る虫全般)を指すため、空を飛ぶ成虫のホタルには firefly が使われます。

日本語タイトルのダブルミーニング

原作者の野坂昭如がつけた日本語の「火垂る」には、昆虫の「蛍」だけでなく、
「空襲の際に空から垂れ落ちる焼夷弾の火の粉」という意味が重ねられています。

英語タイトルの Grave of the Fireflies(蛍の墓)は、暗闇で儚く光るホタルの命と、戦火の中で途絶えた幼い姉弟の命の双方を象徴する詩的なタイトルとして海外でも高く評価されています。

日本のタイトルが持つ切なく幻想的なイメージを、素直かつ美しく英訳したタイトルになっています。

「火垂るの墓」の英語版はどこで見られる?

『火垂るの墓』を日本国内で英語版で見たい場合、DVDまたはBlu-rayを利用するのが基本です

『火垂るの墓』は、主要な見放題サブスクリプションサービス(Netflix, Amazon Prime Video, Hulu, U-NEXTなど)では現在配信されていません
ジブリ作品は日本では基本的にサブスク配信を行っていないためです。

そのため、英語版のDVD・Blu-rayが現実的です。
ですが、日本版DVD・Blu-rayでは英語字幕を利用できますが、英語音声は収録されていません。英語字幕(日本語音声)のみでの視聴となります。


「火垂るの墓」の主要キャラクター英語名

「火垂るの墓」の主要キャラクターは、英語版でも基本的に日本人名がそのまま使われています。

日本語英語
横川清太Seita Yokokawa
横川節子Setsuko Yokokawa
清太・節子の母Mrs. Yokokawa / Mother
清太・節子の叔母Aunt
叔母の娘Cousin
医者Doctor
農夫Farmer
野坂家の人物Family members
駅員Train Station Worker
警官Patrolman / Police Officer

「火垂るの墓」の戦争・避難生活の英語

「火垂るの墓」では、戦争、空襲、避難、食料不足などに関する英語が重要です。

日本語英語
戦争war
第二次世界大戦World War II
戦時中wartime
空襲air raid
爆撃bombing
焼夷弾incendiary bomb
爆弾bomb
爆発explosion
火事fire
焼け跡 / 焼野原burnt-out area / ruins
防空壕air-raid shelter
避難するevacuate
避難evacuation
避難所shelter
疎開evacuation
疎開先evacuation destination
軍隊military / army
海軍navy
海軍士官naval officer
軍人soldier / serviceman
艦隊fleet
飛行機airplane / aircraft
戦闘機fighter aircraft
食料food
食糧不足food shortage
飢えhunger
栄養失調malnutrition
rice
配給rationing
配給品rations
貯金savings
銀行bank
農家farmer / farming family
田舎countryside
pond
station
駅員station worker
警察官police officer
医者doctor
病気illness / disease
death
grave
火葬cremation
遺骨ashes / cremated remains

burnt-out areaは「焼野原」

burnt-out area=焼け跡、焼野原、焼け落ちた地域。

burn outには「燃え尽きる」という意味があり、burnt-outは「焼け落ちた、燃え尽きた」という状態を表します。
アメリカ英語では burned-out という綴りも使われます。

air raidは「空襲」

air raid=空襲。

air=空、航空
raid=急襲、襲撃

なので、air raid=航空機による襲撃という構造です。
「空襲警報」は、air raid warningと表現できます。

air-raid shelterは「防空壕」

air-raid shelter=防空壕、空襲時の避難場所。

shelterには、「避難所」「保護」「避難する場所」という意味があります。例えば、

seek shelter=避難する
take shelter=避難する

という表現があります。

evacuateは「避難する」

evacuate避難させる、避難する。名詞は、evacuation=避難、疎開 です。

例えば、They had to evacuate the area.彼らはその地域から避難しなければならなかった。となります。「火垂るの墓」のような戦時下の生活を説明するときには重要な単語です。

rationingは「配給」

ration=配給量、割当量
rationing=配給制度、配給

です。戦時中には食料などが不足するため、政府などによって一定量を配給する制度が取られます。

food rationing=食料配給
ration card=配給切符

などと表現できます。

food shortageは「食糧不足」

food shortage=食糧不足。
shortage=不足、不足状態

です。

a shortage of food=食料不足
a shortage of water=水不足

などと使えます。

malnutritionは「栄養失調」

malnutrition=栄養失調、栄養不良。

mal-には「悪い」「不十分な」という意味があり、
nutritio=栄養 なので、malnutrition=十分な栄養を取れていない状態

というイメージです。「火垂るの墓」では、食料不足とともに重要になる単語です。

「火垂るの墓」の暮らし・家族に関する英語

戦争だけではなく、清太と節子の生活を表現する英語も重要です。

英語日本語
brother兄・弟
sister姉・妹
older brother
younger sister
family家族
relative親戚
auntおば
cousinいとこ
mother
father
orphan孤児
home家、家庭
house家、建物
shelter避難所
temporary home仮住まい
live together一緒に暮らす
take care of世話をする
look after面倒を見る
protect守る
depend on頼る
rely on頼る
survive生き延びる
struggle苦労する
suffer苦しむ
starve飢える
go hungry空腹でいる
get sick病気になる
fall ill病気になる
die死ぬ
lose someone誰かを失う
lose one’s home家を失う
lose one’s family家族を失う

take care ofは「世話をする」

take care of ~=~の世話をする、~を大切にする。

例えば、Seita takes care of Setsuko.=清太は節子の面倒を見る。

という使い方ができます。「世話をする」という意味では非常に重要な表現です。

look afterも「世話をする」

look after ~=~の世話をする、面倒を見る。

take care ofと近い意味です。イギリス英語では look after が特によく使われます。
Who will look after Setsuko?なら、「誰が節子の面倒を見るの?」という意味になります。

rely onとdepend on

rely on ~=~を頼る、~を信頼する
depend on ~=~に頼る、~次第である

です。例えば、

depend on others=他人に頼る
rely on family=家族を頼る

となります。本作のように、家族や親戚に頼らざるを得ない状況を表現するときに使えます。

surviveは「生き延びる」

survive=生き残る、生き延びる。

survive the war=戦争を生き延びる
survive without food=食料なしで生き延びる

などと使います。「火垂るの墓」のテーマを英語で説明するときにも重要な単語です。

go hungryは「空腹でいる」

go hungry=空腹でいる、飢える。
hungry=お腹が空いている

ですが、go hungryになると「食べるものがなく、空腹の状態が続く」というニュアンスが出ます。

The children went hungry.=子どもたちは飢えていた。という使い方ができます。

「火垂るの墓」に関連する英語表現

英語表現日本語
survive a war戦争を生き延びる
survive an air raid空襲を生き延びる
take shelter避難する
seek shelter避難場所を探す
evacuate the area地域から避難する
live through a war戦争を生き抜く
suffer from hunger飢えに苦しむ
go hungry飢える
run out of food食料がなくなる
run out of rice米がなくなる
have nothing to eat食べるものが何もない
suffer from malnutrition栄養失調に苦しむ
take care of someone誰かの世話をする
look after someone誰かの面倒を見る
protect someone誰かを守る
depend on someone誰かに頼る
rely on someone誰かを頼る
lose one’s home家を失う
lose one’s family家族を失う
lose a loved one愛する人を失う
live apart from someone誰かと離れて暮らす
stay together一緒にいる
stick together助け合って一緒にいる
keep someone safe誰かを安全に守る
grow weaker弱っていく
fall ill病気になる
get sick病気になる
die of hunger飢えで死ぬ
bury the dead死者を埋葬する
bury someone誰かを埋葬する
visit a grave墓参りをする
mourn someone’s death誰かの死を悼む
remember someone誰かを思い出す
never forget someone誰かを決して忘れない

run out ofは「~がなくなる」

run out of ~=~を使い果たす、~がなくなる。

例えば、

run out of food=食料がなくなる
run out of money=お金がなくなる
run out of water=水がなくなる

となります。「火垂るの墓」の生活を説明するうえでは、非常に重要な表現です。

stick together

stick together=一緒にいる、離れずに助け合う。

stickには「くっつく」という意味があります。

そのため、stick togetherは「くっついて離れない」というイメージから、「一緒に行動する」「助け合う」という意味になります。

We have to stick together.=私たちは一緒にいなければならない。

という表現ができます。

keep someone safe

keep someone safe=誰かを安全な状態にしておく、守る。

keep=保つ
safe=安全な

です。keep Setsuko safeなら、「節子を守る」という意味になります。

lose one’s home

lose one’s home=家を失う。

lose=失う
home=家、家庭

です。戦争によって住む場所を失う状況を表す場合に使えます。
Many people lost their homes during the war.=戦争中、多くの人々が家を失った。

という表現ができます。

mourn someone’s death

mourn someone’s death=誰かの死を悼む。

mourn=悲しむ、喪に服す。という比較的硬い表現です。単純な be sad よりも、「死を悼む」という意味が明確になります。

『火垂るの墓』の名言・英語セリフ

『火垂るの墓』は、清太と節子という兄妹の関係を軸に物語が進むため、英語セリフも二人のやり取りが特に印象的です。

ここでは、清太・節子を中心に、作品を象徴するセリフを英語と日本語で紹介します。

清太(Seita)の英語セリフ

英語セリフ日本語
“September 21, 1945. That was the night I died.”「1945年9月21日、僕は死んだ」
“That’s good, Setsuko.”「よかったな、節子」
“It doesn’t matter if you don’t do it for a day.”「1日くらい歯を磨かなくても大丈夫だ」
“I’m going to go to the bathroom, but do you want to go too?”「トイレに行くけど、お前も行くか?」
“Why don’t we go to the beach?”「海に行かないか?」

冒頭の “That was the night I died.” は、『火垂るの墓』という作品そのものを象徴する非常に重要な一文です。

単純な過去形の I died ではなく、That was the night I died. とすることで、「その夜が、自分の死んだ夜だった」と淡々と振り返る独白になっています。

清太の英語は、節子に対して話す場面では比較的やさしい表現が多く、“Do you want to …?”(~したい?)“Let’s …” など、日常会話でそのまま使える形も多く見られます。

節子(Setsuko)の英語セリフ

英語セリフ日本語
“Seita.”「兄ちゃん」
“Did our house burn down?”「お家、焼けてしもたん?」
“It’s Mama’s!”「お母ちゃんの!」
“It’s so dark, I’m scared.”「真っ暗で怖い」
“Why do fireflies have to die so soon?”「なんで蛍、すぐ死んでしまうん?」

節子の “Seita.” は、日本語の「兄ちゃん」に当たる呼びかけです。日本語では「兄ちゃん」という家族関係まで含んだ言葉ですが、英語字幕では名前の Seita と訳される形が確認されています。

特に有名なのが、“Why do fireflies have to die so soon?”です。

日本語の「なんで蛍、すぐ死んでしまうん?」に対応するセリフで、英語では have to die が使われています。

have to ~ は「~しなければならない」ですが、ここでは「どうして死ななければならないの?」という、幼い節子の疑問と悲しさを表しています。英語版でも作品を象徴するセリフの一つとして紹介されています。

また、“Did our house burn down?”burn down は「燃え落ちる・全焼する」という意味です。単なる burn よりも、建物などが焼けてなくなるニュアンスを持つ表現です。

『火垂るの墓』を代表する英語セリフ

英語セリフ日本語
“September 21, 1945. That was the night I died.”「1945年9月21日、僕は死んだ」
“Did our house burn down?”「お家、焼けてしもたん?」
“Why do fireflies have to die so soon?”「なんで蛍、すぐ死んでしまうん?」

『火垂るの墓』では、長いセリフよりも、こうした短く素朴な英語の一文が強い印象を残します

特に die、burn down、have to ~ など、英語としては決して難しくない表現が、作品の重い場面と結びつくことで強烈な意味を持っています。

「火垂るの墓」の英語まとめ

「火垂るの墓」の英語タイトルは Grave of the Firefliesgrave=墓、firefly=ホタルで、複数形の fireflies が使われています。

作品に関連する英語では、air raid=空襲、air-raid shelter=防空壕、evacuate=避難する、rationing=配給、food shortage=食糧不足、malnutrition=栄養失調、orphan=孤児、survive=生き延びる、ashes=遺灰 などが重要です。

日本版DVD・Blu-rayでは英語字幕を利用できますが、英語音声は収録されていません。
視聴については、英語字幕(日本語音声)のみとなります。


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