「君たちはどう生きるか」は2023年公開、宮﨑駿監督による長編アニメーション作品です。英語で The Boy and the Heron といいます。
このタイトルには、主人公の少年・眞人と、物語の重要な存在である青サギがそのまま入っています。
この記事では、「君たちはどう生きるか」の英語タイトルの意味から、主要キャラクターの英語名、異世界の場所や生き物、作品に登場する特徴的な英語表現までまとめて紹介します。
「君たちはどう生きるか」の英語タイトルは?
「君たちはどう生きるか」の英語タイトルは、The Boy and the Heron です。
boy=少年、heron=サギで、主人公の眞人と重要な存在である青サギをタイトルにした英語名になっています。
直訳すると「少年とサギ」となります。作中に登場する「アオサギ(青サギ)」は、英語圏では The Gray Heron(灰色のサギ)と呼ばれます。
小説版『How Do You Live?』との違い
日本語タイトルの「君たちはどう生きるか」を直訳すると How Do You Live? となり、
吉野源三郎の同名小説の英訳本にはこのタイトルが使われています。
しかし、海外配給元(GKIDS等)が発表した映画の正式な英題は『The Boy and the Heron』へ変更されました。これには主に2つの背景があります。
- 哲学的な問いから「ファンタジー冒険劇」への転換『How Do You Live?』という哲学的・説教的にも聞こえるタイトルよりも、「少年と青サギの冒険物語」というストーリーラインを明確にした方が、海外の観客にとってエンターテインメント作品として親しみやすいため。
- 原作小説と映画の内容の違い映画は小説の直接的な映像化(ストーリーの映画化)ではなく、宮﨑駿監督オリジナルの冒険ファンタジーであるため、小説と区別する意味合いも込められています。
「君たちはどう生きるか」の英語版はどこで見られる?
『君たちはどう生きるか』を日本国内で英語版で見たい場合、DVDまたはBlu-rayを利用するのが基本です。
『君たちはどう生きるか』は、主要な見放題サブスクリプションサービス(Netflix, Amazon Prime Video, Hulu, U-NEXTなど)では現在配信されていません。
ジブリ作品は日本では基本的にサブスク配信を行っていないためです。
そのため、英語版のDVD・Blu-rayが現実的です。
以下のサイトで購入可能です。
「君たちはどう生きるか」の主要キャラ英語名
主要キャラクターの英語表記は次のとおりです。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 牧眞人 | Mahito Maki |
| 青サギ | The Gray Heron |
| ヒミ | Lady Himi |
| ナツコ | Natsuko |
| 牧勝一 | Shoichi Maki |
| 大伯父 | Granduncle |
| キリコ | Kiriko |
| インコマン/インコたち | Parakeets |
| インコ大王 | The Parakeet King |
| ペリカン | Noble Pelican |
| ワラワラ | Warawara |
| 産屋の侍女・使用人たち | Maids |
| 眞人の母 | Mahito’s Mother |
The Gray Heron
青サギは、The Gray Heronです。
日本語では「青サギ」ですが、英語では gray heron と表現されます。
日本語の「青サギ」と英語の Gray Heron では色の表現が違うため、この部分は本作の英語を調べるうえで特に面白いところです。
Lady Himi
ヒミは、Lady Himiと表記されます。ladyは「女性」「淑女」「~夫人」などの意味を持つ言葉です。
単に「ヒミ」という名前だけではなく、「ヒミ様」「ヒミという女性」といった敬意を含んだ呼び方として理解できます。
The Parakeet King
インコ大王は、The Parakeet Kingです。
parakeet=インコ
king=王
なので、「インコの王」という意味になります。
Noble Pelican
ペリカンは、Noble Pelicanと表記されます。
noble=高貴な、気高い
pelican=ペリカン
です。nobleは単なる「偉い」という意味ではなく、「身分が高い」「気高い」「高潔な」というニュアンスがあります。
「君たちはどう生きるか」の場所・世界の英語
本作では現実世界と異世界を行き来するため、場所や世界に関する英語も重要です。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 東京 | Tokyo |
| 田舎 | countryside |
| 屋敷 | estate / mansion |
| 古い屋敷 | old mansion |
| 塔 | tower |
| 廃墟 | ruins |
| 廃墟となった塔 | abandoned tower |
| 異世界 | another world / other world |
| あの世 | afterlife |
| 生者の世界 | world of the living |
| 死者の世界 | world of the dead |
| 地下 | underground |
| 地下世界 | underworld |
| 回廊 | corridor |
| 扉 | door |
| 入口 | entrance |
| 出口 | exit |
| 墓 | grave / tomb |
| 墓の主 | Master of the Tomb |
| 産屋 | delivery room |
| 庭 | garden |
| 森 | forest |
| 海 | sea |
| 空 | sky |
| 世界 | world |
| 現実世界 | real world |
| 異世界への入口 | gateway to another world |
| 塔の中 | inside the tower |
| 屋敷の庭 | garden of the estate |
estateは「大きな屋敷・敷地」
作中の「屋敷」を表現するのに、estateという単語が使えます。
estateには「財産」「不動産」などの意味もありますが、大きな邸宅とその敷地をまとめて指す場合にも使われます。
そのため、family estate=一族の邸宅・土地という表現ができます。
abandoned tower
眞人が入っていく古い塔は、abandoned towerと表現できます。
abandoned=放棄された、使われなくなった
abandon=見捨てる、放棄するという動詞から来ています。
corridorは「廊下・回廊」
corridor=廊下、回廊。
日本語の「廊下」なら hallway もよく使いますが、長い建物の内部をつなぐ通路や回廊という意味では corridor が使われます。
afterlifeは「死後の世界」
afterlife=死後の世界、来世。
after=後
life=人生、生命
なので、「人生の後」というイメージから「死後の世界」になります。本作では生と死の境界が重要なテーマになっているため、非常に相性のいい英単語です。
world of the living / world of the dead
the living=生きている人々、生者
the dead=死者
なので、
world of the living=生者の世界
world of the dead=死者の世界
となります。the + 形容詞で「~な人々」を表す使い方の代表例です。
「君たちはどう生きるか」の生き物・異世界の英語
本作では現実の鳥や異世界の生き物が多数登場します。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 青サギ | gray heron |
| サギ | heron |
| インコ | parakeet |
| インコたち | parakeets |
| インコ大王 | Parakeet King |
| ペリカン | pelican |
| 高貴なペリカン | Noble Pelican |
| ワラワラ | Warawara |
| 鳥 | bird |
| 鳥の群れ | flock of birds |
| 魚 | fish |
| カエル | frog |
| 石 | stone |
| 積み木 | blocks |
| 火 | fire |
| 炎 | flame |
| 羽 | feather |
| 羽根 | feather |
| くちばし | beak |
| 翼 | wing |
| 巣 | nest |
| 卵 | egg |
| 生き物 | creature |
| 動物 | animal |
| 魔法の生き物 | magical creature |
flockは「鳥の群れ」
flock=群れ。特に鳥や羊などの群れに使われます。
a flock of birds=鳥の群れ。という表現ができます。
大量の鳥が飛んでいる場面を説明するときなどに便利な単語です。
「君たちはどう生きるか」の魔法・異世界に関する英語
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 魔法 | magic |
| 魔法の | magical |
| 呪い | curse |
| 呪われた | cursed |
| 呪文 | spell |
| 異世界 | other world |
| 生まれ変わり | reincarnation |
| 転生 | reincarnation |
| 魂 | soul |
| 生 | life |
| 死 | death |
| 生と死 | life and death |
| 世界 | world |
| 創造 | creation |
| 破壊 | destruction |
| 再生 | rebirth |
| 運命 | fate / destiny |
| 願い | wish |
| 記憶 | memory |
| 思い出 | memories |
| 過去 | past |
| 現在 | present |
| 未来 | future |
| 現実 | reality |
| 幻想 | fantasy |
| 不思議な | mysterious |
| 奇妙な | strange / bizarre |
| 神秘的な | mysterious / mystical |
curseは「呪い」
curse=呪い。動詞では、「呪う」という意味にもなります。
a curse=呪い
be cursed=呪われている
break a curse=呪いを解く
という表現ができます。
reincarnationは「転生・生まれ変わり」
reincarnation=転生、生まれ変わり。
reincarnate=生まれ変わる
という動詞もあります。本作の世界観を英語で説明するときに使いやすい単語です。
realityとfantasy
reality=現実
fantasy=幻想、空想、ファンタジー。
本作のように現実世界と異世界が入り混じる作品では、
the boundary between reality and fantasy=現実と幻想の境界
という表現ができます。
「君たちはどう生きるか」に関連する英語表現
| 英語表現 | 日本語 |
|---|---|
| lose one’s mother | 母を失う |
| lose a loved one | 愛する人を失う |
| move to the countryside | 田舎へ引っ越す |
| move into a new house | 新しい家に引っ越す |
| get used to a new life | 新しい生活に慣れる |
| adjust to a new environment | 新しい環境に適応する |
| struggle to accept | 受け入れるのに苦労する |
| come to terms with | ~を受け入れる |
| deal with grief | 悲しみに向き合う |
| deal with loss | 喪失に向き合う |
| search for someone | 誰かを探す |
| search for the truth | 真実を探す |
| follow someone | 誰かについていく |
| follow someone into another world | 誰かについて異世界へ行く |
| enter another world | 異世界に入る |
| cross into another world | 異世界へ足を踏み入れる |
| step into the unknown | 未知の世界へ踏み出す |
| find one’s way back | 帰る道を見つける |
| find one’s way home | 帰る場所への道を見つける |
| get lost | 道に迷う |
| get trapped | 閉じ込められる |
| escape from | ~から逃げる |
| return to the real world | 現実世界へ戻る |
| uncover a secret | 秘密を明らかにする |
| discover the truth | 真実を知る |
| face the truth | 真実に向き合う |
| make a choice | 選択する |
| make up one’s mind | 決心する |
| accept one’s fate | 自分の運命を受け入れる |
| choose one’s own path | 自分の道を選ぶ |
| find one’s own way | 自分自身の道を見つける |
| move forward | 前に進む |
| start over | やり直す |
| let go of the past | 過去を手放す |
| protect someone | 誰かを守る |
| save someone’s life | 誰かの命を救う |
| make a promise | 約束する |
| keep a promise | 約束を守る |
| break a promise | 約束を破る |
come to terms with
come to terms with ~=~を受け入れる、~と折り合いをつける。
単純な accept よりも、「簡単には受け入れられないことを、時間をかけて受け入れる」というニュアンスがあります。
例えば、come to terms with loss=喪失を受け入れる
という表現ができます。本作の眞人の心情を考えるうえでも非常に合う表現です。
deal with grief
deal with grief=悲しみに向き合う。
grief=深い悲しみ、特に身近な人を亡くした悲しみ。
deal with=対処する、向き合う
です。
deal with griefは、「悲しみを処理する」というより、「悲しみと向き合いながら生きていく」というニュアンスで使われます。
step into the unknown
step into the unknown=未知の世界へ踏み出す。
step into=~に足を踏み入れる
the unknown=未知のもの、未知の世界
です。眞人が塔の先にある未知の世界へ入っていくイメージとよく合う表現です。
find one’s way back
find one’s way back=戻る道を見つける。
find one’s wayは、「道を見つける」だけでなく、「自分なりの方法を見つける」という意味にもなります。
find my way back homeなら、「家へ戻る道を見つける」という意味です。
choose one’s own path
choose one’s own path=自分自身の道を選ぶ。
pathは、「道、進路、人生の道」という意味があります。
そのため、choose your own pathは、「自分の人生を自分で選ぶ」という意味でも使えます。「君たちはどう生きるか」というタイトルとも相性のいい表現です。
move forward
move forward=前に進む、前進する。
move=動く
forward=前へ
です。物理的に前へ進む場合だけでなく、「過去を乗り越えて人生を前に進める」という意味でも使われます。
『君たちはどう生きるか』の英語の名言・セリフ
『君たちはどう生きるか』では抽象的な場面も多いため、今回は「英語にすると面白い表現」という観点から、人物ごとに印象的な短いセリフを取り上げます。
眞人のセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| I gave myself this scar on my head. | この傷は自分でつけました |
| It’s a sign of my malice. | 僕の悪意のしるしです |
| That’s why I won’t touch those stones. | だから僕はあの石には触りません |
| I’m going back home with Natsuko, my mother. | 夏子、僕の母さんと一緒に家へ帰ります |
| I’ll find my friends there. | そこでも友達を見つけます |
眞人は、母親を失ったことによる悲しみや怒りを抱えながら、異世界を進んでいきます。
特に I gave myself this scar on my head. は、眞人自身が傷を「自分でつけたもの」と認める場面の言葉です。
give oneself ~ は「自分自身に~を与える」。ここでは give myself this scar で「自分自身にこの傷をつけた」という表現になっています。
また、That’s why ~ は「だから~なのだ」。理由を説明するときの非常に基本的な表現ですが、この作品では眞人の判断を説明する重要な一言になっています。
青サギ・サギ男のセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| I’ll be your guide. | 私が君を案内しよう |
| You and I aren’t friends or allies, kid. | 君と私は友達でも仲間でもないぞ、坊や |
| Follow me. | 私についてこい |
| Come with me. | 私と一緒に来い |
| Goodbye, my friend. | あばよ、ともだち |
青サギは、眞人を不思議な世界へ導いていく人物です。
I’ll be your guide. の guide は「案内人」。guide someone なら「人を案内する」という動詞にもなります。
また、friend or ally の ally は「同盟者・味方」。単なる友達ではなく、「目的を共有する仲間」という意味なので、friends or allies と並べることで青サギらしい距離感が出ています。
キリコのセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| A gray heron once told me that all gray herons are liars. | あるアオサギが、アオサギはみんな嘘つきだって言ってたよ |
| This world is full of the dead. | この世界は死んでるやつのほうが多いんだ |
| You’d better eat something. | 何か食べたほうがいいよ |
| Stay close to me. | 私のそばにいて |
| Be careful. | 気をつけな |
キリコは、異世界で眞人を助ける重要な人物です。
You’d better ~ は「~したほうがいい」。had better の短縮形で、単なるアドバイスよりも「そうしたほうが身のため」という強めのニュアンスがあります。
また、stay close to ~ は「~の近くにいる」。stay は「とどまる」だけでなく、「その状態を保つ」という意味でも使われます。
ヒミのセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| Mahito, I am your mother. | 眞人、私はあなたのお母さんよ |
| Isn’t it wonderful? | 素敵じゃないか |
| I can give birth to Mahito. | 眞人を産めるなんて |
| I want to go with you. | あなたと一緒に行きたい |
| Let’s go home together. | 一緒に家へ帰りましょう |
ヒミは眞人にとって特別な存在であり、「母」というテーマを強く背負ったキャラクターです。
give birth to ~ は「~を産む」。give birth は「出産する」という意味で、英語では非常によく使われる表現です。
また、go home together の home は、単なる建物としての「家」ではなく、「帰る場所」という意味を持っています。作品全体に登場する「帰る」というテーマともつながります。
夏子のセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| I hate you! | あなたなんか大嫌い! |
| Get out! | 出ていって! |
| Go away! | 帰りなさい! |
| Leave me alone! | 私を一人にして! |
| You shouldn’t be here. | あなたはここにいるべきじゃない |
夏子のセリフは、他の人物よりも直接的で感情の強い表現が目立ちます。
leave me alone は「私を一人にして」「放っておいて」。英語の日常会話でも使われる表現ですが、強い拒絶のニュアンスを持つ場合があります。
Get out! も非常に直接的な表現で、「出ていけ」という強い命令です。
大伯父のセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| Take a look. | 見てごらん |
| There are 13 stones in all. | 石は全部で13個ある |
| You can build your own tower. | 自分自身の塔を作ることができる |
| Create a world of bounty, peace, and beauty. | 豊かさと平和と美しさの世界を作りなさい |
| Would you rather return to a chaotic world? | 混沌とした世界へ戻るほうがいいのか? |
大伯父は、積み上げた石によって世界の秩序を維持しようとする人物です。
create a world of ~ は「~の世界を作る」。ここで bounty は「豊かさ・恵み」、peace は「平和」、beauty は「美しさ」です。
また、Would you rather ~? は「むしろ~したいのか?」という比較・選択の表現。二つの選択肢を提示して相手に問いかけるときに使われます。
『君たちはどう生きるか』を代表する英語セリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| I’ll be your guide. | 私が君を案内しよう |
| You and I aren’t friends or allies, kid. | 君と私は友達でも仲間でもないぞ |
| I gave myself this scar on my head. | この傷は自分でつけました |
| It’s a sign of my malice. | 僕の悪意のしるしです |
| That’s why I won’t touch those stones. | だから僕はあの石には触りません |
| I’ll find my friends there. | そこでも友達を見つけます |
| Create a world of bounty, peace, and beauty. | 豊かさと平和と美しさの世界を作りなさい |
| You’d rather return to a chaotic world? | 混沌とした世界へ戻るほうがいいのか? |
『君たちはどう生きるか』の英語セリフは、単純な日常会話よりも、malice、ally、bounty、chaotic、peace、beauty、guide など、少し抽象度の高い単語が目立ちます。
特に malice は「悪意」、ally は「味方・同盟者」、bounty は「豊かさ・恵み」、chaotic は「混沌とした」という意味。作品の世界観を英語で理解するうえで面白い単語です。
「君たちはどう生きるか」の英語まとめ
「君たちはどう生きるか」の映画の正式な英語タイトルは The Boy and the Heron です。
作品に関連する英語では、gray heron=青サギ、parakeet=インコ、pelican=ペリカン、afterlife=死後の世界、curse=呪い、reincarnation=転生などが重要です。
さらに、「喪失」「成長」「人生の選択」といった本作のテーマと結びつく表現も押さえておくと、深く作品の内容を知ることができます。
「君たちはどう生きるか」の英語版はDVD・Blu-rayで視聴でき、
英語音声と英語字幕の両方に対応しています。



