『耳をすませば』は、1995年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画です。
英語タイトルは Whisper of the Heart 。
「耳をすませば」は、図書館、本、物語を書くこと、バイオリン、アンティークショップなど、英語で知っておきたい言葉が多い作品です。
特に劇中で重要な Take Me Home, Country Roads は、作品を代表する英語曲でもあります。
この記事では「耳をすませば」の英語タイトルをはじめ、主要キャラクターの英語名、作品に登場する場所・世界・用語、関連する英語表現、劇中の曲までまとめて紹介します。
「耳をすませば」の英語タイトルは?

映画『耳をすませば』の英語タイトルは「Whisper of the Heart」です。
「Whisper」は「ささやく、ひそひそ話をする」という意味。
直訳すると「心のささやき」「心の声」といった意味になります。
日本語の『耳をすます』は、「よけいなことを考えないで、その事一つに注意・意識を集中する」「注意深く耳を傾ける」「よく聞く」という意味です。
英語ではそれをそのまま listen carefully などにするのではなく、Whisper of the Heart という少し詩的な表現になっています。
Whisper of the Heart は、「心がそっと語りかけてくるもの」「心の中のささやき」のようなイメージを持つタイトルと考えると分かりやすいでしょう。
「耳をすませば」の英語版はどこで見られる?

『耳をすませば』を日本国内で英語版で見たい場合、
DVDまたはBlu-rayを利用するのが基本です。
『耳をすませば』は、主要な見放題サブスクリプションサービス(Netflix, Amazon Prime Video, Hulu, U-NEXTなど)では現在配信されていません。
ジブリ作品は日本では基本的にサブスク配信を行っていないためです。
そのため、英語版のDVD・Blu-rayが現実的です。
主に 北米版(US版) と 英国版(UK版) があり、以下のサイトで購入可能です。
特に 北米版 は、英語字幕と英語音声が一致しているため、英語学習にも適しています。
以下は映画『耳をすませば』北米版DVD・Blu-rayです。
言語 : 日本語,英語,フランス語
字幕 : 英語, フランス語
原産国 : 北米
※Blu-rayは一般的な再生機器にてご視聴できます。
DVDはリージョン【1】【NTSC】となりますので一般的な日本製のDVDプレイヤーでは再生することができません。リージョンフリーのDVDプレイヤー、パソコン等でご視聴可能です。
以下は映画『耳をすませば』英国版DVDです。
言語 : 日本語, 英語
字幕 : 英語
販売元 : Studiocanal
原産国 : 英国
※英国のDVDのリージョンコードは日本と共通(2)ですが、映像方式がPAL方式で日本(NTSC)と異なるため、一般的な国内向けプレイヤーでは再生できません。
ご覧になる際はパソコンまたはPAL対応のリージョンフリープレーヤー等をご使用ください。
以下はウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社販売の映画『耳をすませば』Blu-rayです。
字幕&言語: 日本語、英語、韓国語、広東語、北京語、ドイツ語
販売元 : ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
<映像特典>
●絵コンテ(本編映像とのピクチャー・イン・ピクチャー)
●『バロンのくれた物語』背景画集~井上直久・アートの世界~
●アフレコ台本
●井上直久の一枚の絵が出来るまで(4編)
●予告編集
「耳をすませば」の主要キャラクター英語名

「耳をすませば」のキャラクター名は、英語版でも基本的に日本語の名前をローマ字表記した形になっています。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 月島雫 | Shizuku Tsukishima |
| 天沢聖司 | Seiji Amasawa |
| 原田夕子 | Yuko Harada |
| 杉村 | Sugimura |
| 月島汐 | Shiho Tsukishima |
| 月島朝子 | Asako Tsukishima |
| 月島靖也 | Seiya Tsukishima |
| 西司朗 | Shirō Nishi |
| バロン | The Baron |
| フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵 | Baron Humbert von Gikkingen |
| ムーン/ムタ | Moon / Muta |
| 高坂先生 | Ms. Kōsaka |
| 絹代 | Kinuyo |
| ナオ | Nao |
The Baronは「バロン」
英語版ではバロンは The Baron と呼ばれます。
baron は英語の名詞で、「男爵」という意味です。
そのため「バロン」は単なるキャラクター名というだけでなく、日本語の「男爵」という意味を持つ英単語でもあります。
正式な名前は、Baron Humbert von Gikkingenです。ただし劇中では基本的に The Baron と呼ばれます。
Moon / Mutaは猫の名前
雫が追いかける猫には、Moon や Muta という名前があります。
moon はもちろん「月」という意味。
この猫が複数の名前で呼ばれていることも、「耳をすませば」の英語版を見ていると気づきやすいポイントです。
「耳をすませば」の場所・世界・用語の英語

「耳をすませば」は、ファンタジー作品とは違って、図書館、学校、駅、住宅街、アンティークショップなど、日常生活に近い場所が舞台です。
その一方で、作品の中心となる「地球屋」やバロン、バイオリン工房、Cremonaなど、独特の世界観を作る言葉も多く登場します。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 図書館 | library |
| 図書室 | library / library room |
| 本 | book |
| 小説 | novel |
| 作家 | writer / novelist |
| 作家になる | become a novelist |
| 学校 | school |
| 中学校 | junior high school / middle school |
| 中学生 | junior high school student / middle school student |
| 図書カード | library card |
| 貸出カード | checkout card |
| 本を借りる | borrow a book |
| 本を返す | return a book |
| 本棚 | bookshelf |
| 地球屋 | The Earth Shop |
| 骨董品店 | antique shop |
| 骨董品 | antique |
| バイオリン | violin |
| バイオリン職人 | violin maker / luthier |
| バイオリン工房 | violin workshop |
| 工房 | workshop |
| 弦楽器 | string instrument |
| 弓 | bow |
| 男爵 | baron |
| 猫の置物 | cat statue |
| 物語 | story |
| 想像 | imagination |
| 夢 | dream |
| 才能 | talent |
| 進路 | future path / career path |
| 留学 | study abroad |
| イタリア | Italy |
| クレモナ | Cremona |
| 丘 | hill |
| 坂道 | slope / hill |
| 駅 | station |
| 電車 | train |
| 自転車 | bicycle / bike |
| 住宅街 | residential area |
| 町 | town |
| 丘の町 | hilly town |
The Earth Shopは「地球屋」
「地球屋」は英語では The Earth Shop と表現されます。earth は「地球」「大地」、shop は「店」です。ただし、英語として普通に earth shop と言えば「地球を売る店」という意味になるわけではありません。
作品内では、バロンやアンティーク品が置かれている独特な店の名前として The Earth Shop という固有の名称になっています。
antique shopは「骨董品店」
地球屋のような店を一般的な英語で説明すると、antique shopとなります。antique は「骨董品」「アンティークの」という意味。そのため、an antique shopなら「骨董品店」です。
「耳をすませば」の地球屋は、単なる古道具店ではなく、バロンや古い時計などが置かれた雰囲気のある店なので、antique shop という表現がよく合います。
violin maker / luthierは「バイオリン職人」
聖司の夢を表す重要な言葉が violin maker です。
violin=バイオリン
maker=作る人・製作者
なので、violin maker は「バイオリン製作者」「バイオリン職人」。
さらに専門的な言葉として luthier(ルシアー/リュティエ) もあります。
luthier は、バイオリンなどの弦楽器を製作・修理する職人を指します。
聖司が「バイオリンを作る少年」であることを英語で説明するときには、violin maker が分かりやすく、専門的に言うなら luthier が使えます。
library card / checkout cardは「図書カード」
物語の始まりともいえるのが、図書館の本についている貸出カードです。
英語では library card というと「図書館の利用カード」という意味になる場合もあるため、文脈によっては checkout card などの表現が使われます。
「本を借りる」は、borrow a bookです。
一方、本を図書館に返すなら、return a bookとなります。
「耳をすませば」に関連する英語表現

「耳をすませば」は、本を読む、物語を書く、夢を追う、才能を試す、誰かを応援するなどの場面が多いため、日常英語として使いやすい表現がたくさんあります。
| 英語表現 | 日本語の意味 |
|---|---|
| borrow a book | 本を借りる |
| return a book | 本を返す |
| check out a book | 本を借りる |
| read a book | 本を読む |
| write a story | 物語を書く |
| write a novel | 小説を書く |
| become a writer | 作家になる |
| become a novelist | 小説家になる |
| follow one’s dream | 夢を追う |
| pursue one’s dream | 夢を追い求める |
| pursue a career | キャリアを追求する |
| have a dream | 夢がある |
| discover one’s talent | 自分の才能に気づく |
| have talent for | ~の才能がある |
| believe in oneself | 自分を信じる |
| believe in someone | 人を信じる |
| encourage someone | 人を励ます |
| support someone’s dream | 人の夢を応援する |
| make up one’s mind | 決心する |
| make a decision | 決断する |
| give something a try | ~を試してみる |
| give it a shot | 試してみる |
| work toward a goal | 目標に向かって努力する |
| work hard | 一生懸命努力する |
| keep trying | 挑戦し続ける |
| give up | 諦める |
| stick to one’s dream | 夢を貫く |
| be proud of | ~を誇りに思う |
| be interested in | ~に興味がある |
| fall in love with | ~を好きになる |
| get to know someone | 人を知る・親しくなる |
| spend time together | 一緒に時間を過ごす |
| look up to | ~を尊敬する |
| be inspired by | ~に刺激を受ける |
follow one’s dreamは「夢を追う」
「耳をすませば」を語るうえで非常に重要なのが、follow one’s dreamです。
follow は「後についていく」という意味が基本ですが、夢や目標について使うと「夢を追う」「夢を実現しようとする」という意味になります。
Follow your dream.なら、「自分の夢を追いかけよう」という意味です。
聖司がバイオリン職人になるという夢に向かって進み、雫もまた自分の物語を書こうとする作品なので、非常に相性のいい表現です。
pursue one’s dreamは「夢を追い求める」
pursue は「追いかける」「追求する」という少し硬めの単語です。
そのため、pursue one’s dreamなら「夢を追い求める」。
follow one’s dream よりも少しフォーマルな響きがあります。
「夢を追う」という意味でも、
follow one’s dream
pursue one’s dream
の2つは覚えておきたい表現です。
make up one’s mindは「決心する」
雫が自分も物語を書いてみようと決めるように、何かを決心する場面で使えるのが、make up one’s mindです。
「決心する」「心を決める」という意味。I’ve made up my mind.なら、「もう決心した」となります。
be inspired byは「~に刺激を受ける」
聖司の夢に刺激を受け、雫も自分自身の夢に向き合っていく作品なので、
be inspired by ~も重要です。
be inspired by someoneなら、
「人から刺激を受ける」
「人に触発される」
という意味。
Shizuku is inspired by Seiji.なら、「雫は聖司から刺激を受ける」となります。
give it a shotは「やってみる」
何か新しいことに挑戦するときに使えるのが、give it a shotです。
「試してみる」「やってみる」という意味。I’ll give it a shot.なら、「やってみるよ」というカジュアルな表現です。
小説を書くことも、バイオリンを作ることも、最初から成功するとは限りません。それでも挑戦してみるという「耳をすませば」のテーマとも相性のいい表現です。
stick to one’s dreamは「夢を貫く」
stick to ~ は「~を守る」「~を続ける」「~を貫く」という意味があります。
そのため、stick to one’s dreamで「夢を貫く」「夢を諦めずに追い続ける」。
stick といえば「くっつく」というイメージが強いですが、ここでは「あるものから離れずに続ける」という感覚です。
『耳をすませば』の英語の名言・セリフ

ファンタジー要素のあるジブリ作品とは少し違い、『耳をすませば』は中学生の恋愛や将来への不安、夢を追いかけることを描いた作品です。
そのため英語版でも、dream、future、talent、believe、try、love など、進路や夢に関係する表現が印象的に使われています。
雫のセリフ

| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| I want to write a story. | 私、小説を書きたい |
| I’m going to write a novel. | 私、小説を書くの |
| I don’t know what I want to do. | 自分が何をしたいのか分からない |
| I want to find out what I’m capable of. | 自分に何ができるのか知りたい |
| I’ll work hard. | 私、頑張る |
| I have to prove myself. | 自分の力を証明しなきゃ |
| I want to be with you. | あなたと一緒にいたい |
雫の英語セリフは、夢を見つけたい気持ちと、自分の才能に対する不安がよく表れているのが特徴です。
特に I want to find out what I’m capable of. の be capable of ~ は「~する能力がある」という意味です。「自分に何ができるのかを知りたい」という雫の気持ちにぴったりの表現です。
また、I have to prove myself. は「自分の力を証明しなければならない」という意味。prove oneself は、単に「証明する」だけでなく、「自分の能力や価値を示す」という意味で使われます。
Even reading books doesn’t make any fun as before. “I know nothing comes to such a beautiful end”, somebody whispers in my heart.
本を読んでもね、この頃、前みたいにワクワクしないんだ。こんな風にさ、上手くいきっこないって、心の中ですぐ誰かが言うんだよね。
I’m stupid compared with you. I wished to go on to the same highschool as you.
The level of my mind is too low, so I’m disgusted with myself.
私なんか、バカみたい。聖司君と同じ高校に行けたらいいなあなんて・・・ハハハ。てんでレベル低くて、やんなっちゃうね
I noticed when I was writing the story. Willing to write alone is not enough.
I need to study harder than ever now.
あたし、書いてみてわかったんです。書きたいだけじゃダメなんだってこと。もっと勉強しなきゃダメだって
It was good for me to try to do more than I’m able to do.
Because I understand myself more than before. I’ll study harder.
Because I decided that I shall go on to high school.
私、背伸びしてよかった。自分のこと前より少し分かったから。私もっと勉強する。だから高校へも行こうって決めたの
聖司のセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| Look as long as you like. | 好きなだけ見ていいよ |
| I’m not close to being good enough. | オレくらいの奴たくさんいるよ |
| I want to be a violin maker. | 僕はバイオリン職人になりたい |
| I’m going to Italy. | イタリアへ行くんだ |
| I’ve been practicing every day. | 毎日練習しているんだ |
| I want you to hear my violin. | 君に僕のバイオリンを聴いてほしい |
| I knew you’d come. | 君が来てくれると思ってた |
| I love you, Shizuku. | 雫、好きだ |
聖司のセリフには、雫とは違って、自分の進みたい道を早くから決めて努力する少年の姿が表れています。
I want to be a violin maker. は非常にシンプルですが、聖司の夢をそのまま表すセリフです。
また、I’ve been practicing every day. の have been ~ing は「ずっと~している」という継続を表します。バイオリン職人になるために努力している聖司らしい表現です。
月島靖也のセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| You have to decide for yourself. | 自分で決めなきゃいけない |
| It’s your life. | お前の人生なんだから |
| You should do what you want to do. | 自分のやりたいことをやればいい |
| I think you should give it a try. | やってみればいいと思うよ |
雫の父・靖也は、娘に進路を押しつけるのではなく、自分自身で考えて決めることを認めています。
You have to decide for yourself. の for yourself は「自分自身で」という意味。単に decide するのではなく、「他人に決めてもらうのではなく、自分で決める」というニュアンスがあります。
また、give it a try は「試してみる」という意味。何か新しいことに挑戦するときに使える自然な表現です。
But the way that is different from others is hard in its own way.
If you have any difficulty, you will have to hold yourself responsible.
でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。
何が起きても、誰のせいにもできないからね。
夕子のセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| Are you in love with anyone? | 雫、好きな人いる? |
| You really like him, don’t you? | 本当にあの人のことが好きなのね |
| I’m worried about you. | あなたのことが心配 |
| You should tell him how you feel. | 自分の気持ちを彼に伝えたほうがいいよ |
| Don’t worry about it. | 気にしないで |
夕子は、雫の恋愛について相談に乗ってくれる親友です。
I’m worried about you. は「あなたのことが心配」という意味。be worried about ~ は、人や物事を心配しているときに使います。
また、You should tell him how you feel. の how you feel は「あなたがどう感じているか」、つまり「自分の気持ち」という意味。恋愛や人間関係でもよく使われる表現です。
西司朗のセリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| Everyone has to start somewhere. | 誰だって最初はある |
| You’re still young. | 君はまだ若い |
| You have talent. | 君には才能がある |
| You need to keep working. | これからも努力しなさい |
| It’s not easy to find your own voice. | 自分自身の声を見つけるのは簡単なことじゃない |
聖司の祖父である西司朗は、若者が夢を追うことを温かく見守る人物です。
Everyone has to start somewhere. は「誰でもどこかから始めなければならない」、つまり「誰にだって最初はある」という意味。
そして find your own voice は、単に「自分の声を見つける」という意味だけではありません。作家や芸術家について使う場合には、「自分だけの表現方法・個性を見つける」という意味にもなります。
『耳をすませば』の「夢を追う」というテーマを考えると、とても象徴的な表現です。
You held out to the end. You are charming. You must not be hasty.
Take enough time and polish the gem in yourself.
よくがんばりましたね。あなたはステキです。あわてることはない。時間をかけてしっかり磨いてください。
『耳をすませば』を代表する英語セリフ
| 英語セリフ | 日本語 |
|---|---|
| I want to write a story. | 私、小説を書きたい |
| I don’t know what I want to do. | 自分が何をしたいのか分からない |
| I want to find out what I’m capable of. | 自分に何ができるのか知りたい |
| I’ll work hard. | 私、頑張る |
| I want to be a violin maker. | 僕はバイオリン職人になりたい |
| I love you, Shizuku. | 雫、好きだ |
| You have to decide for yourself. | 自分で決めなきゃいけない |
| Everyone has to start somewhere. | 誰だって最初はある |
| It’s not easy to find your own voice. | 自分自身の声を見つけるのは簡単なことじゃない |
『耳をすませば』の英語セリフには、夢や進路、人間関係に関する言葉が多く登場します。
雫の I want to find out what I’m capable of. と、聖司の I want to be a violin maker. は、
二人がそれぞれ自分の未来を探していることを象徴する表現です。
そして Everyone has to start somewhere. や find your own voice という言葉からは、才能が最初から完成しているわけではなく、自分で挑戦しながら自分だけの道を見つけていくという、『耳をすませば』らしいテーマが感じられます。
「耳をすませば」の劇中の曲・音楽

Take Me Home, Country Roads
「耳をすませば」といえば、何といっても Take Me Home, Country Roads が印象的です。
映画の冒頭で流れるのが、ジョン・デンバーの Take Me Home, Country Roads。
作品ではオリビア・ニュートン=ジョンによるカバーバージョンが使われています。
原題の Take Me Home, Country Roads は、
文法通りに直訳すると「故郷の道よ、私を家に連れて帰って」となります。
道に対して「連れて行ってほしい」と呼びかける受動的な表現です。
一方、日本で定着している「故郷へかえりたい」という邦題は、直訳の硬さを避け、曲全体に漂う望郷の念(ホームシック)を意訳したものです。自ら「帰りたい」と願う心境をストレートに表現しています。
Concrete Road
雫が「カントリー・ロード」を自分の町に合わせて書き換えたのが Concrete Road。
concrete は「コンクリート」。つまり、Concrete Road=「コンクリートの道」というタイトルです。
原曲の Country Roads と対比すると、country ↔ concreteという違いが非常に分かりやすくなります。
山や自然の中を走る「country road」に対して、雫の暮らす東京の町にはコンクリートの道がある、というユーモラスな置き換えです。
The Baron’s Song
The Baron’s Song は「バロンのうた」。
baron=男爵
song=歌
というシンプルな構成です。
バロンは雫が書く物語の中心的な存在でもあり、後の「猫の恩返し」にもつながっていく重要なキャラクターです。
スタジオジブリ公式でも「耳をすませば」に登場した「バロン・ムーン・地球屋」をモチーフに、「猫の恩返し」の原作コミックが描かれたことが紹介されています。
映画『耳をすませば』の原作漫画
映画『耳をすませば』は、1989年に少女コミック誌『りぼん』(集英社)にて連載されていた柊あおいの漫画作品が原作です。
表題作「耳をすませば」と続編「耳をすませば〜幸せな時間」、鈴木敏夫エッセイ、近藤喜文と柊あおい対談、あとがきが収録されています。
「耳をすませば」の英語まとめ

「耳をすませば」の英語タイトルは Whisper of the Heart。日本語の「耳をすませば」をそのまま英訳するのではなく、「心のささやき」という詩的なタイトルになっています。
そして作品を代表する Take Me Home, Country Roads や、雫が書き換えた Concrete Road など、音楽にも英語を知るポイントがあります。
「耳をすませば」の英語版はDVD・Blu-rayで視聴でき、
英語音声と英語字幕の両方に対応しています。



